Salesforce.comは、ソーシャルメディアマーケティングを手がけるBuddy Mediaを買収する契約を正式に締結した。両社が米国時間6月4日に発表した。
企業向けクラウドコンピューティングを手がけるSalesforce.comによれば、同社は6億8900万ドル相当の現金および株式でBuddy Mediaを買収するという。この買収については、両社の間で合意が間近であることがすでに報じられていた。両社は、Salesforce.comの第3四半期末にあたる10月31日までに買収を完了したい考えだ。
Salesforce.comが買収に踏み切ったのは、両社が生み出す相乗効果を狙ってのことだ。現在、Salesforce.comは「Radian6」という名の「ソーシャル・メディア・リスニング・プラットフォーム」を提供しており、Buddy MediaのソーシャルマーケティングサービスによってRadian6の機能が大きく向上すると説明している。
Salesforce.comの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるMarc Benioff氏は、この日発表した声明の中で次のように述べている。「Salesforce.comは、Radian6とBuddy Mediaの買収によって、ソーシャルリスニングとソーシャルマーケティングの分野におけるトッププレーヤーを手中にした。これから5年以内には、テクノロジに支出する金額で最高情報責任者(CIO)が最高マーケティング責任者(CMO)を上回ると予想されており、マーケティングクラウド分野でリーダーとなったことによって、当社はこの大きなチャンスを十分に活かせる」
買収契約に基づいて、Salesforce.comはBuddy Mediaに現金4億6700万ドルを支払うことになる。また、1億8400万ドルがSalesforce.comの株式で支払われる。残りの3800万ドルは、Salesforce.comの既得オプションと制限付き株式を付与する形で賄われるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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