田中社長「商売抜きでやりたい」--KDDIの起業支援プログラムが第3期に突入

岩本有平 (編集部)2012年07月10日 12時43分

 KDDIは7月9日、インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo(∞ Labo)」の第2期メンバーの表彰および、第3期メンバー募集に向けたイベント「KDDI ∞ Labo 3rd Meeting」を開催した。

 ∞ Laboは、KDDIが2011年に立ち上げたインキュベーションプログラム。設立から3年以内のスタートアップに対して、オフィス環境やインフラの提供、スマートフォン端末の貸与、社員によるメンタリングなどを行い、3カ月でのサービス開発を進めるというもの。第1期のプログラムでは、「giftee」運営のgifteeや「ソーシャルランチ」運営のシンクランチなどが参加。両者はそれぞれKDDIからの出資を受けるに至っている。

 第2期では、選抜の4チームに加えて、KDDIグループからも2チームが参加した。イベントでは、そのうち選抜4チームのプレゼンテーションが行われ、各賞が発表された。

最優秀賞はポートフォリオサービスの「Creatty」に

 最優秀賞に選ばれたのは、Connehitoが提供する「Creatty」だ。Creattyはクリエイター向けのオンライン作品集(ポートフォリオ)作成サービス。ユーザーが作ったクリエイティブ作品をオンラインに公開できるほか、すでにPC版とiPhoneアプリを提供しているが、今後もマルチスクリーン対応を進める。また将来的には、クリエーターが作品を販売できるCtoCのマーケットプレイスも提供するという。その他の各賞は以下の通り。

  • ベストエンジニア賞:エウレカ「Pickie
    スマートフォンにインストールしているアプリの情報をFacebookの友人らと共有したり、似たような好みのユーザーがインストールしているアプリの情報を知ることができるアプリ。アプリの好みに合わせて、ターゲティングした広告の配信なども予定する。
  • クリエイティブ賞:U-NOTE「U-NOTE
    同じ授業を受けているクラスメートや同じイベントに参加する人たちで、その内容を「ノート」としてリアルタイムにまとめ、共有していくサービス。ノートの内容を共有するだけでなく、有用なノートを作成するユーザーを評価する仕組みも導入する。
  • Coolデザイン賞:22「スキコレ!
    FacebookやTwitterをはじめとしたソーシャルメディアに投稿したURLの情報を分析することで、写真や動画、書籍などのお気に入りをさまざまなデザインの画面にコレクションできるサービス。

KDDI代表取締役社長の田中孝司(左から2人目)と第2期メンバーら

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