グーグルはハードウェア企業になるのか--「Nexus 7」「Nexus Q」後の事業戦略を考える - (page 2)

Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年07月05日 07時30分
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 同様に、「Nexus Q」に関しても、Googleが家庭用ストリーミングメディアプレーヤーを販売することが重要なのではない(そしてNexus Qはあまり売れないだろう。価格が高すぎる)。繰り返すが、Googleはこの分野でユーザーを必要としている。そして、5500人の開発者のリビングルームにGoogleのメディアストアを置くことで、同社はこの新しい分野を活気づけようとしている。

 この取り組みが成功するかどうかは、また別の問題だ。Googleは、複数のハードウェアプラットフォーム上で既に自社のサービスを展開しているAmazonやApple、Netflix、Spotify、そのほか複数の専門的な企業と戦っている。ただし、Googleは大規模にハードウェアを配布することで、事業分野に弾みをつけられるだけのリソースを有している。であれば、それを実行しない手はないだろう。

 そのようにGoogleがハードウェアを開発者に配布しようとしているのは、同社がハードウェア企業だからではない。ハードウェア企業はハードウェアを配布しない。そんなことをしても、人々が無料のハードウェアを喜ぶという以外は何も証明されない。

 ハードウェア企業はハードウェアを販売し、ソフトウェア(またはコンテンツ)を無料で配布する。Googleのようなサービスおよびソフトウェア企業は、人々に自社の製品を使ってもらうためにできること、そして自分たちに売り上げをもたらすことを、あらゆる可能な方法で実行する。自社のサービスにアクセスするための製品をユーザーに配布する余裕があるのなら、そうしない理由はない。

 Googleは、同社の情報サービスを利用してもらうことを究極の目的として設計されたハードウェアに対して、極めて大きな賭けをする立場にいる。同社の自動運転車さえもこのモデルに合致する。

 自動車の運転中に、インターネットやコンシューマーメディアにアクセスすることはできない(あるいはアクセスするべきでない)。命など惜しくないという人を除けば、それは不可能だ。この問題の解決策としてほぼすべての人が考えるのは、運転中のメッセージ利用やストリーミング動画視聴を違法にすることだろう。Googleが考える解決方法は、自動車を運転するという作業を不要にして、人々が移動中にネットを利用できるようにすることだ。

 これは極めて大きな賭けだが、それがもたらす利益もGoogleにふさわしい規模だ。Googleが人々を自動車の運転から解放し、その人たちが空いた時間にオンラインに接続できるようになったとき、勝者となるのは誰だろうか。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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