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松村太郎が振り返る今週のApple一気読み--iPhone 5周年!各世代のiPhoneやiOSの動向

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 今週6月23日~6月29日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

 まず初めの話題は、リリースから5周年を迎えたiPhoneの振り返りから。

動画:iPhone 5周年!初代iPhone発表時の動画と、各世代のiPhoneを振り返る

初代「iPhone」発売から5年--ジョブズ氏による発表時の貴重な映像を振り返る(6月29日)

 iPhoneはAppleが「携帯電話」「iPod」「インターネットデバイス」の三位一体として作り出した製品として披露された。当時のSteve Jobs氏のプレゼンテーションは非常に印象的だった。当初、市場の1%のシェアを狙うと語ったSteve Jobs氏の言葉からは想像を絶するような、業界の利益の70%を占める製品へと成長し、Appleの飛躍の原動力となった。現在までに2億1800万台以上が販売されている。

  • iPhone

 2007年6月29日(米国時間)に発売された初代iPhone。画面はシンプルそのものだ。アプリの追加はまだ追加できないが、このシンプルさが好きだった。端末の背面は金属。電波強度の問題もあるけれど、手触りや経年劣化の感じは、後のプラスティックやガラスを主体としたiPhoneでは味わえない、モノとしての楽しみがある。3Gですらなく、カメラも貧弱。確かに当時、スペックだけしか見たことがない人にとっては、日本の携帯電話がこれに駆逐されるとは思わなかっただろう。2007年6月30日のCNET Japanのニュースは、iPhoneの話題一色となっている。

  • iPhone 3G

 3Gに対応したiPhone 3G。2008年7月11日に日本でも導入されたが、これがかなり批判的なスタートだったことを覚えている。機能的には、モバイルネットワークの3G対応の他に、スピーカの向上、GPS機能の搭載など、スマートフォンらしさが増している。また、角が丸いデザインは、iPhone 4、iPhone 4Sよりも好きだとして、機種変更せずに使っている人もいる。同時にiPhone SDKがアナウンスされ、専用アプリ開発の道筋が示された。当時の名前はiPhone OS 2.0。App StoreのデビューはiPhone 3Gのタイミングで、日本からもアプリが公開された。

  • iPhone 3GS

 2009年6月26日に国内で発売されたiPhone 3GS。きっと形が変わるだろうと思われていたiPhone 3GSは、iPhone 3Gと同じデザインに。1つのデザインを2年間回すペースがこの頃からスタートしている。iPhone 3GSはRAMが2倍になり、データ通信のダウンロードスピードも向上。iPhone OSはiOSと名前が変わり、iOS 3.0へ。でも2009年に登場したこの機種で、日本ではiPhone人気を確実なものへと変えていった重要な機種だった。Twitterが人気になり始めたのもiPhone 3GSと時を同じくしている。

  • iPhone 4

 2010年6月24日に登場したiPhone 4は、いろいろな面でエポックメイキングだった。A4チップ、Retinaディスプレイ、HSPA+、新しいデザインの筐体と、iPhone 3GSでため込んでいた進化を一気に放出したような形に。そして何より、米国ではAT&Tに加えてCDMA陣営のVerizonへの供給が始まり、日本でもKDDIユーザーからの期待が集まった。iOSはiOS 4へと進化。ちょうどこの年に登場したiPadと2つのプラットホームで進化をスタートしている。当時のマルチタスクができないじゃないか、という批判に対処する形で、マルチタスクではないが、バックグラウンドで走るアプリが作れるようになった。音楽のストリーミングや位置情報系アプリなどが便利になった。

  • iPhone 4S

 iPhone 4Sの登場は、夏から少し遅れた秋口のリリースとなった。日本国内では2011年10月14日に発売された。米国では、8カ月以上が経過する現在も、各キャリアの端末売上のトップを独占している。iPhone 4Sの発表イベントでステージに立ったのがSteve Jobs氏ではなくTim Cook氏であったことも記憶に新しい。3GSの「S」はスピードだったが、Tim Cook氏によると、iPhone 4Sの「S」はSiriのSだった。A5チップの搭載と音声認識+アシスタント機能への対応、CDMAとW-CDMAに1つの端末で対応する生産効率の向上など、正常進化も続いているが、「もうここまで来れば十分だろう」というレベルであることも確かだ。

 今後、既にアナウンスされているiOS 6と、これを代表することになる新しいiPhoneの登場が期待される。秋になるとみられている新iPhoneの登場には、LTE対応、画面拡大、NFC対応、カメラの向上などの噂が出ているが、どうなるだろうか。

 iOS 5にはiCloudやiTunesなど、クラウド対応のサービスやアプリが増えたのも時代だな、と感じさせてくれる。

iOSウォッチ

アップル、「iOS 6」にYelpのチェックイン機能を統合か--Bloomberg報道(6月26日)

 iOS 6の開発者版がリリースされて2週間がたつが、少しずつその新機能も明らかになってきた。地図アプリがGoogle MapsからApple独自のものに切り替わるとしているが、WWDC2012のデモの画面でも、スポットの名前などにYelpの星の評価が見えたり、SiriがYelp・Open Tableを通じてレストランの検索と予約を行ったり、YelpがOSに組み込まれる雰囲気が見えていた。

 Yelpは米国では事実上標準となるローカル情報の検索サービス。レストランや店舗の情報を備え、チェックインやお店のレビューなどが行える。このチェックイン機能をiOS 6がサポートするのではないか、という報道だ。これまでAppleは「リマインダー」アプリや「友人を探す」アプリなど、少しずつ位置情報を活用したサービスを展開してきた。Yelpのチェックインは、さらに明示的な位置情報コミュニケーションを促進させるのではないだろうか。

 ここに来て、GoogleはSNSや地図などを独自に揃えていく路線が鮮明になっているが、AppleはGmail、Google検索、Yelp、Facebook、Twitterと、業界内で有力なサービスをOSと深く連携させる路線に進んでいる。iOS 6でさらにその要素が強まり、Androidとのコントラストも増してくるのではないだろうか。

次期「iPhone」、近距離無線通信に対応か(6月26日)

 PassbookがWWDC 2012で披露されたとき、真っ先に頭に浮かんだのが非接触ICの仕組み、NFCだ。日本ではおサイフケータイとして普及する非接触ICだが、米国でのインフラの拡がりは低調そのもの。Passbookは現状、画面にバーコードを表示してレジや空港のゲートでスキャンする、というNFCがなくても動作する仕組みを採用している。

 そこで、「PassbookはNFCの普及にブレーキをかける、NFCを殺した」という見方と、「将来かならずPassbookはNFCに対応する。準備はこれからだ」という見方の2つが生まれた。長期的に見れば後者が正しいが、短期的には前者が現実解、という感覚は米国に住んでいて感じるところだ。

アップル、ポッドキャスト専用アプリを公開--「iOS 6」リリースに先駆け(6月27日)
Facebook、「iPhone」アプリの高速化を計画か(6月28日)
「Google+」アプリ、「Android」および「iOS」タブレット版を追加(6月28日)

 Facebookのモバイルでの体験向上は、急務だ。一時期「Facebookフォン」の噂もあったが、特にiPhone向けのアプリの動作の不安定さ、遅さは飽き飽きするほどで、見違えるようなGoogle+アプリの動きに、Facebookの行く末が不安になる瞬間すらある。そこにテコ入れをしようという記事が出ている。

 奇しくも同日、Google I/O開催中のGoogleから、Google+アプリのタブレット版追加の報道が出た。またGoogle+にイベント機能が追加され、目が覚めるように鮮やかなイベント中の写真共有機能など、楽しく、また実用的なSNSへと成長を進めている。この2つを比較するに、Androidを擁するGoogleが、モバイル体験の作り方に有利に働いているようだが、新たに買い換えられるFacebookのiOS向けアプリにも期待したい。

グーグル、「Chrome」と「Drive」を「iOS」端末向けに提供へ(6月29日)

 パソコンでは早いとされているブラウザGoogle Chromeも、AppleのiOSアプリの制約から、JavaScript実行速度などでモバイルSafariほどのパフォーマンスを出すことができない点が指摘されている。ウェブの先読み機能などによって、スピードを確保しているが、今後開発環境の公平さという点で、AppleのiOSへの批判の対象になる可能性がある。

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