Androidスマートフォンの中でも世界的な人気のGALAXYシリーズに新しい世代となる「GALAXY S III」が登場した。日本ではNTTドコモがいち早く発売した。GALAXY Sシリーズならではの高い処理能力に加え、下り最大75MbpsのLTEサービスとなる「Xi」に対応、さらにおサイフケータイやワンセグの受信にも対応するという国内ユーザーにとってかなり“使える”スマートフォンに仕上がっている。
GALAXY S IIIは国や地域によって内蔵のCPUをはじめスペックが異なるが、NTTドコモ版では内部のチップセットに最新世代のSnapdragon S4、1.5GHz駆動デュアルコアのMSM8960を搭載する。
他の国ではクアッドコアCPUが搭載される「GALAXY S III」もあるが、国内仕様がデュアルコアCPUを含むMSM8960を搭載するのは、チップにLTE対応の機能を含んでいるからと想像される。MSM8960は最新世代で、省電力性能やグラフィック性能が向上しているため、電池の持ちとXiの高速通信のバランスがとれていると想像できる。
OSは当初から最新のAndroid 4.0を搭載する。画面の見た目はGALAXY NEXUSのAndroid 4.0端末とはだいぶ異なり、サムスンによって使いやすく一般向けにチューニングされたものとなる。Android 4.0の特徴的な部分である、操作ボタンが画面に含まれることもなく、アンテナ表示がブルーで表示されることもないため、画面を見ただけではAndroid 4.0であるとはわかりにくい。
操作ボタンも従来と同様となっており、中央はホームボタンであることに変わりはないが、左がメニュー、右が戻るである点も同じ。GALAXY NEXUSはメニューボタンがなかったが、GALAXY S IIIはメニューボタンがあるおかげで、Android 4.0を意識することなく使えるようになっている。
画面はドコモのGALAXY Sシリーズでは初めて1280×720ドットの高解像度画面となった。サイズは4.8型で、HD SUPER AMOLED(有機EL)方式による高コントラストな画面で、何を見ても見やすい。特にAndroid 4.0のウェブブラウザはPC向けのページを強制的に表示させる機能があるため、情報量の多いPC向けサイトの閲覧機会が多くなりがちで、その際に高解像度液晶は本当に重宝する。
また、画面の表面はコーニング社のGorillaガラス2を採用している。従来からGALAXY Sシリーズは耐傷性に優れたGorillaガラスを採用していたが、それよりも20%強度がアップしているという。
そのほかのスペックも強力で、スリムなデザインにもかかわらずバッテリは2100mAhの大容量。無線LANが5GHz帯にも対応していることなども、GALAXY S IIIならではのスペックとなっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス