Barnes & Nobleは米国時間6月19日、2012会計年度が明暗入り交じった内容であったと発表した。
Barnes & Nobleによると、4月28日を末日とする12カ月間で、電子書籍リーダー本体やそのアクセサリ、デジタルコンテンツの販売を含む「NOOK」関連の売上高は9億3300万ドルに達し、前年度の売上高6億9500万ドルの34.3%増となったという。しかし、同セグメントにおけるEBITDA(税引き前利益に支払利息と減価償却費を加えたもの)は赤字であり、その額も2011年度の2億900万ドルから、2億6200万ドルへと拡大している。
Barnes & Nobleはその他の財務情報も発表している。同社によると、電子書籍リーダー本体や、ニューススタンドのコンテンツ、アプリを含む、NOOKのデジタル関連の2012年度売上高は前年度と比較して119%に増加したという。
同社は、2012年度第4四半期のNOOK販売台数を明らかにしていないものの、「サードパーティーチャネルのパートナーからの返品が増加し、販売台数が低下し、平均販売価格が下落した」ため、前年度と比較すると売上高が減少したと述べている。
Barnes & Nobleの明暗入り交じった今回の会計報告の約2カ月前、暫定的に「Newco」と呼ばれているBarnes & Nobleの新しい子会社にMicrosoftが3億ドルを投資するという契約が両社の間で成立している。いずれ社名を改められる予定のこの子会社は、Barnes & Nobleのデジタルビジネスと大学関連ビジネスを統合することになっており、その株式の17.6%はMicrosoftが保有する。Barnes & NobleはMicrosoftとの提携を発表した際、同提携がNOOK事業の持つ本来の価値を「開花させる」うえで役に立つと述べていた。
Barnes & Nobleは同日の決算発表において、Newcoについてほとんど触れておらず、「同社を活用し、デジタル世界および国際市場における成長をさらに加速させる」と述べるにとどまっている。
Barnes & Nobleは2012年度、71億ドルの売上高を記録した。一方、純損失は6890万ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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