アップルは6月14日、新MacBook AirとMacBook Proの発表を受けて、国内向けに説明会を開催した。
いずれもより高速なプロセッサ、グラフィックス、メモリ、フラッシュストレージに加え、新たにUSB 3.0を搭載。MacBook Airは見た目は変わらないものの、最新のIntel Coreプロセッサを搭載し、前モデルよりも最大2倍高速なSSDを搭載したという。
スペックアップしながらも、バッテリ時間は前モデルと同等(11インチ:最大5時間、13インチ:最大7時間)をキープ。11インチモデルで8万4800円~という価格は変えず、さらにハイエンドモデルは11インチモデルで8000円、13インチモデルは1万円値下げした。
今回の目玉は、やはりMacBook Pro Retinaディスプレイモデルだろう。アップルは、「プロフェッショナルのノートブックとして、将来なにが必要なのか。よりポータブルに、劇的に薄くし、ブレークスルーディスプレイを使うことを考えなければならなかった。レガシーの技術を断ち切り、RetinaディスプレイをMacBook Proに持って来たのは、これまで作った中でもっともベストなものだから」と背景を説明した。
MacBook Pro Retinaディスプレイモデルは厚さ約1.8cmで、最厚部1.7cmのMacBook Airと比べて1mmしか変わらない。また、Retinaモデルでない15インチのMacBook Proよりも0.5Kg軽くなっている。また、バッテリ駆動時間も最大7時間で、従来製品と変わらない。
ディスプレイサイズは15.4インチながらも、解像度は2880×1800ピクセル。フルHDテレビ(1920×1080)と比較して「世界最高解像度のディスプレイ」と自信を見せる。
「解像度や画素だけでなく、ディスプレイ全体をリエンジニアリング(再設計)することで、(前モデルと比較して)画面の反射を75%下げることができた。コントラストは29%アップし、178度の視野角を持つ。新しいRetinaディスプレイを感じていただきたい。メールのテキストが印刷されたもののように見える」とアピールした。
アップルによれば、パーツの設計や組み立てなどを見直し、その1つとしてファンの形も設計し直したという。MacBook Pro Retinaディスプレイモデルは非対称のブレードを配置。通常のファンは高周波を発生させるが、非対称にすることで複数の周波数に音を分散させ、心地よいものになるとした。
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