Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)がドメイン空間を拡大し、ブランドや経済力のあるユーザーが一般トップレベルドメイン(gTLD)を所有して運営する権利を申請できるようにしようと決めたのは、需要がますます高まる世界における競争を生み出すためだった。
ICANNは米国時間6月13日、誰が何というドメイン拡張子を申請し、どういう競合が生じているかを発表したことを受け、その競争が実際に生まれていることが明らかになった。
ICANNの発表と、Melbourne ITのデータ分析結果によると、申請状況は以下のとおり。
最も大きく競合しているのは、AmazonとGoogleである。Googleは101件の新しいドメイン拡張子を申請しており、中には.Youtubeのような名称だけでなく、.Dogのような奇妙なものもある。一方のAmazonの申請件数は76件。
.kidを有効にした場合は.kidsを無効にするのかなど、どのような名称を競合と判断するかは微妙だが、大手技術企業である両社が申請したgTLDのうち、完全に文字列が一致する名称は21件存在する。
企業のドメイン戦略を支援するFairWindsPartnersはデータを整理し、AmazonとGoogleで競合している申請ドメイン名を整理した。競合するものの中には.searchなどのように納得できる名称もあれば、.youのような気になるものも存在する(ICANNは競合する企業が独自に解決を試みることを望んでいる)。
申請の多くは米国からのものだが、ジブラルタルやケイマン諸島のように税制面で優遇される地域からの申請も目立つ。54ものTLDを申請している企業を所有するFrank Schilling氏はケイマン諸島に住んでいる。
これによってICANNにはかなりの金額を手にする。gTLDの申請費用は18万5000ドルで、ICANNは今回3億5700万ドル以上を手に入れた。そのうちの3分の1は、訴訟に備えるための準備金に充てられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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