Macファミリの大半は、最後のアップデートから時間が比較的経過している。そのため今週にも変更が発表されるのではないかと言われている。先週に入ってリークしたパーツリストと思しきリストによると、「MacBook Pro」および「MacBook Air」シリーズが「iMac」や「Mac Pro」とともにアップデートされるという。iMacとMac Proはアップデートが長く待たれている製品だ。iMacが最後にアップデートされたのは2011年5月で、Mac Proについては2010年7月以来変更がない。
アップデート内容として期待されるのは当然、Intelの新しいプロセッサ「Ivy Bridge」(開発コード名)が追加されるということだ。これらのチップを搭載したコンピュータは5月から登場している。同チップは、処理が単に高速化されただけでなく、グラフィックス性能も向上している。
しかし、注目すべきはハードウェア自体の変更である。Appleは、サイズを優先させるため光学ドライブをなくしたMacBook Proの開発に取り組んでいるといわれてきた。光学ドライブがなくなったMacBook Proということで、MacBook Airと同じように聞こえるが、異なる点としては、多くのポート類と従来通りのハードドライブストレージを依然搭載するだろうということがある。
他にうわさされる変更点としては、「Retina Display」の搭載があり、15インチMacBookから開始されるといわれている。同ディスプレイは、ピクセル密度が高く、使用時にはひとつひとつのピクセルが識別できない。Retina Displayは最初にiPhoneで登場したが、その後、iPod touchやiPadでも使われるようになった。米CNETが5月に話をしたあるアナリストは当時、サプライチェーンが既に同画面を用意し始めていると述べていた。
これら両方がApple製ノートブック(少なくとも15インチモデルに)に適用されるという証拠としては、先週に入って箱の画像がリークしている(1、2)。これら画像の真偽のほどは不明だが、画像に写っている一覧にはUSB 3.0との表記がある。USB 3.0の追加は、同高速接続がIntelの最新チップでサポートされていることを考えた場合、理にかなっている。
Appleは、2011年のWWDCで初めてiCloudのデモを披露し、その4月後に公開している。同社は、複数の新機能を同ウェブサービスに加えると予想されている。その新機能は主にNotesとRemindersだ。両機能とも5月に「beta」および「dev」バージョンのiCloud.comで発見されているが、正式版には含まれていない。両機能が含まれるとしたら、その理由は簡単だ。NotesとRemindersはMountain LionによりMacで利用できるようになるためだ。
ここで注目すべきは、AppleのMobileMeサイトおよびサービスが6月末で終了することだ。これは、年額99ドルの同サブスクリプションサービスが無償のiCloudで置き換えられた時から予期されていたことだ。
Appleが「Apple TV」セットトップボックス用アプリを開発するための手段を開発者向けに提供するといううわさがある。技術ブログBoy Genius Reportによると、これは8日に入って浮上したうわさだ。同ブログは5月、別の記事で、ケーブルTV用セットトップボックスなどのサードパーティー製機器をApple TVから操作可能にするソフトウェアが開発されているという報道をしている。
もちろん、多くの人は、Appleが自らのデバイスを擁しテレビの分野に進出するかに注目している。Apple TVによる体験にアプリを加えることは、その方向に向けた大きな一歩と確かになるだろう。ただし、今回のWWDCでTVセットが登場すると期待してはいけない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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