オリンパスは6月8日、元代表取締役・社長執行役員のマイケル・ウッドフォード氏が英国労働審判所において申し立てた労働審判について、5月29日付で和解に合意し、6月8日開催の取締役会でその旨が承認されたと発表した。
ウッドフォード氏は、2011年に発覚したオリンパスの損失隠し事件に際して、社長職を解任されていた。この解任が英国の1996年雇用兼理法に違反する不公正なものだったとして、1月に労働審判を申し立てていた。
オリンパスは、労働審判の長期化による訴訟費用および人的費用の負担や業務運営に及ぼす影響を勘案した結果、「和解の合意をすることが当社にとって最善の利益となるものと判断した」としている。和解合意により、ウッドフォード氏は労働審判の申し立てを取り下げ、オリンパスはウッドフォード氏に対して和解金1000万ポンド(約12億4500万円)を支払う。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」