オリンパスイメージングは、マイクロフォーサーズシステム規格準拠のマイクロ一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M5」などを2月8日に発表したことを受け、2月9日に開幕したフォトイメージングの総合イベント「CP+」にて記者会見を開催した。
オリンパスイメージング執行役員マーケティング本部長の小川治男氏が登壇し、最近のオリンパス騒動に対して「多大なご迷惑とご心配をおかけしていることを深くお詫びします」と謝罪の言葉を述べ、「これまで以上に安定した製品をお届けする。信頼回復に向け、2012年はデジタル一眼、コンパクトともに期待に応えていく」と挨拶した。
デジタル一眼の市場において、ミラーレスは順調にシェアを伸ばしており、現在は50%に上る。ミラーレス一眼において、オリンパスのシェアは2011年において年間1位だったという。「勢いに乗ってシェアをのばしていきたい」(小川氏)と語った。
同社は、ミラーレス一眼としてこれまでOLYMPUS PENシリーズを中心に展開してきたが、「レンズを駆使して作品を撮りたい」「ファインダーでじっくり狙いたい」「複数台持っているが、自分のメインの1台が欲しい」といったニーズに応えきれていなかったと分析する。ニーズを突き詰めた結果「新しいラインが必要と考えた」という。新製品となるOLYMPUS OM-D E-M5は、さらに画質にこだわり、防塵・防滴性能やマニュアル操作などを備えた一眼カメラだ。
小型・軽量の名機として知られる「OLYMPUS OM」の名を冠しており、「“OM”の冠を使うからには相当な覚悟がある」(小川氏)と自信を見せる。これまでのOLYMPUS PENシリーズと同様に「大事に育てていきたい」と語った。
OLYMPUS OM-D E-M5は、高剛性なマグネシウム合金製の筐体に、従来比でノイズを半減した1605万画素で新開発のLive MOSセンサーや画像処理エンジン「TruePic VI」を搭載。144万ドットの高精細かつ視野率100%の電子ビューファインダ、各所にシールドを施した防塵・防滴構造、5軸対応手ぶれ補正機能、高速オートフォーカス「FAST AF」システムなども特徴となっている。
なお、パシフィコ横浜で開催中のカメラと写真映像の情報発信イベント「CP+ 2012」に出品。体験コーナーではOM-D E-M5を実際に手にとって撮影することができ、サイズ感などを試すことができる。
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