販売市場への進出を図る検索大手Googleは米国時間6月7日、「Google Trusted Stores」プログラムを米国内の販売業者を対象に開始すると発表した。同プログラムは、Googleによる支援とともに顧客が任意で選択可能な満足保証を提供する。
同プログラムは販売業者に、Google Trusted Storeバッジと顧客サービスレポートカードを付与する。これによって、オンラインでショッピングする顧客に対し、Googleが支援するという保証が与えられる。
「Google Shopping」のグループ製品マネージャーを務めるTom Fallows氏は、「素晴らしいエクスペリエンスが得られ、何か問題があった場合にはGoogleが保証してくれると知らせることによって、顧客が安心できるように支援する」と述べた。
このプログラムは、Googleのショッピングサービスの範囲をさらに拡大しようという同社のより大きな計画の一環である。同プログラムは、これまでの9カ月間で数社の販売業者に対して試行され、売り上げ増加に貢献したとGoogleは主張している。Google Trusted Storeバッジを見た顧客は、商品を購入する確率が高くなり、また、購入する場合の金額も増加する傾向にあるとFallows氏は述べた。ある販売業者では、8.6%も売り上げが増加した。
家具を販売するオンラインストアで、Googleの商品リスティングおよび広告サービスを利用するWayfairは、Google Trusted Storeバッジの掲示後に売り上げが2.3%増加した。
販売業者のサイトに掲示されているGoogle Trusted Storeバッジの上に買い物客がマウスを置くと、Googleのレポートカードがポップアップして、過去の出荷にかかった日数や、顧客を支援するためにGoogleが介入した回数を示す統計情報が表示される。買い物客が販売業者との問題を解決できなかった場合や、販売業者よりもGoogleに相談したい場合には、同社のマウンテンビューを拠点とするチームが顧客サービスを提供する。
買い物客は商品を購入する場合、Googleによる購入保護を利用するかどうかを選択できる。すべての購入に対して顧客あたり最大1000ドル分が保証される(買い物客がこれを利用する場合、販売業者はその顧客の注文情報と電子メールアドレスをGoogleと共有する)。将来的には1000ドルの上限を引き上げる可能性が高いとFallows氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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