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ビデオチャットサービス「Airtime」がFacebookにもたらすもの - (page 2)

Paul Sloan (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年06月08日 07時30分
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 Airtimeの成功の鍵(ただし、大失敗の原因にもなりかねない点)は、ユーザーが見知らぬ人に出会えることだ。短命に終わったビデオサービス「Chatroulette」とAirtimeが比較されているのはそのためだ。ただしAirtimeは、わいせつ目的で使用されるプラットフォームとなるのを避けるための対策があると主張する。同サービスはユーザーの「いいね!」や関心を分析して、ユーザーが望めば、何らかのつながり(友達か関心を通じたつながり)を共有する人と結びつける。

 どのような人々がこのサービスを利用するのかは、不透明であるとしか言えない。しかし、それがFacebookユーザーのほんの一部だったとしても、かなりの数になる。Airtimeは非常に使いやすいため、すぐにSkype程度のユーザー数を達成できるだろう。さらに、新しい人々に出会うことに最も関心がありそうな人々(おそらく若年層だ)は、Facebookがサイトにつなぎ止めておく必要のあるユーザー層とぴったり重なる。Airtimeが成功すれば、Facebookの人気を保つのに役立つ。それは、これほど大きな規模のサイトにとってはささいなこととは言えない。

 Parker氏は発表イベントで、Airtimeによってオンラインでの活動が活気づくことを願っていると述べた。同氏は、「インターネットはなぜこんなにつまらないのか」と自問し続けているという。自らのソーシャルネットワークを「延々と」出入りするというユーザーの習慣はもはや楽しいものではなくなっており、「セレンディピティがない」とParker氏は語る。

ビデオチャットの普及でデータを増やす

 Parker氏に賛成する人々が十分に集まれば、それはFacebookがより一層多く必要としているもの、つまりデータを手に入れるのに役立つ。結局のところ、正確なデータを豊富に持つことは、Facebookが売り上げを増やせる唯一の方法だ。現在はその大半が広告収入である。また、Facebookの株価は現在、公開価格の38ドルから29%下落しており(本稿執筆時点)、Facebookの経営陣は収入のことを気に掛けているはずだ。

 Airtimeが人気になれば、このソーシャル機能を使うユーザーは、Facebookで何を「いいね!」と評価するか、または評価しないかに、より注意を払うようになる可能性が高い。Airtimeにとっては、ユーザーを興味の対象が共通する人とうまく結びつけることが重要だが、Facebookユーザーにとっては、自分が本当に興味のあるものをうまく選ぶことが重要である(ただし、Airtime上で自分の興味に変更を加えてもFacebook上には反映されない)。例えば、トヨタ自動車の「Prius」のファンと結びつけられたくなかったら、Priusを「いいね!」と評価しなければいい。

 Maroon 5や(筆者の個人的な好みはともかく)米テレビ番組の「American Idol」について話すために、ほかのユーザーと会いたいと考えるユーザーもいるかもしれない。Airtimeがあることで、そうしたブランドを「いいね!」と評価するよう促されるだろう。すると今度は、Facebookが、そのユーザーが関心を持つかもしれないターゲットを絞った広告やキャンペーンを、より洗練された方法で表示できるようになる。

 Zuckerberg氏はそれを気に入るはずだ。実際のところ、Facebookに山のような現金がある現在(史上最大かつ最も混乱したテクノロジ企業のIPOによって集められた資金だ)、Facebookが最終的にAirtimeを完全に買収し、Instagramの場合と同じ経路をたどっても驚くようなことではない。

 Instagramのように、Parker氏はビジネスモデルを考え出すよりも、Zuckerberg氏に売却するほうが簡単だと思うかもしれない。しかし、仮にそうした場合、Parker氏なら株式より現金を欲しがりそうな気配が濃厚である。

 しかし、Airtimeは非常に大きな注目の中で期待に応えなければならないのも確かだ。なんと言っても、彼らは「Napster」を立ち上げた人物である。また、シリコンバレーの複数の大口投資家から3300万ドルを調達している。ちなみに、その投資家の多くはFacebookの重要な支持者であり、そこにはAccel Partners、Peter Thiel氏のFounders Fund(Parker氏もここの一員だ)、Andreessen Horowitzなどが含まれる。

 そして、技術的なミスが散見された5日のライブデモから判断すると、このサービスはまだ、対処すべき問題点をいくつか抱えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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