ニューヨーク発--何カ月も前から高い注目を浴びていたSean Parker氏とShawn Fanning氏の最新ベンチャーであるビデオチャットサービス「Airtime」が、米国時間6月5日に発表された。
Airtimeは、チャットの相手をランダムにマッチングするビデオサービス「Chatroulette」の進化版であると説明されている。この新しいサービスは、ビデオチャットセッションにおいて共通の関心とソーシャルなつながりを持つ人々をマッチングするものである。
これは、インターネット上で音楽を取得する方法に革命をもたらしたNapsterの共同創設者らによる最新の取り組みである。Napsterは、最終的には消滅したものの、音楽業界の運営方法とオンラインコンテンツに対する見方を根本的にくつがえした。Parker氏とFanning氏は、Airtimeによってそれと同じ効果をもたらしたいと考えており、ニューヨークでJimmy Fallon氏やSnoop Dogg氏といったスターを招いた記者会見を開き、同サービスをローンチした。
同アプリケーションはFacebookで動作し、1年以上をかけて開発されてきた。Chatrouletteと同様に、同アプリケーションはユーザー自身とその友人を表示するために2つの画面を表示するようである。2人のユーザーは動画やファイルを共有したり、ただ会話をしたりすることができる。
今回のプレゼンテーション時よりも、同アプリケーションのバグが減ることを期待しよう。今回の発表は、Appleのようにはいかなかった。システムを使用してユーザーを接続する際に問題が生じ、マイクにも問題が生じ、Parker氏が動揺しているのが見てとれた。コメディアン兼テレビ俳優のJoel McHale氏がその場をしのぐのに貢献した。
同サービスでは、各参加者の下の緑色の影が付いたボックスに共通の関心が表示される。友人らは互いに「Applause Meter」(拍手メーター)ポイントを与えることができる。
Parker氏は聴衆に対し、ウェブに退屈してきたので、Fanning氏と同氏は「人々による創造的な可能性の実現を支援する環境を構築」したいと思ったと述べた。
「セレンディピティがないのだ」とParker氏は述べた。「今はすべてがソーシャルグラフによってフィルタリングされている。われわれはかつてないほど素早くメディアを共有することができる。しかし、ソーシャルネットワークにはやや制約があり、ますます公なフォーラムになっている。ユーザーはすべての行動を友人の前で披露しているが、それには限界がある」(Parker氏)
同氏は、人々がソーシャルグラフの殻から抜け出す手助けをしたいと思うと述べた。そのためAirtimeは、動画による自然な共有およびやり取りを育むことを目的としたウェブベースのアプリケーションとなっている。ダウンロードや登録は必要ない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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