うわさされるFacebookの子ども向けアカウント--その利点と懸念 - (page 2)

Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年06月07日 07時30分

 しかし、Facebookのような大規模なサイトで子どもにふさわしいセクションを構築することは、コストの面から見ると円滑な動きにならない可能性が高い。Facebookは既に、広告からの利益獲得に問題を抱えている。これからの世代がFacebookへのアクセスに利用する可能性が高いモバイルデバイスにおいては特にそう言える。同サイトで収入を生むコンテンツ(広告)を極めて慎重に取り扱わなければならないことに加えて、親が子どもに見てほしくないと考える有害コンテンツなどから子どもを守ることは容易でない。

 子ども(主に男の子)向けの大規模な仮想世界であるRobloxの最高経営責任者(CEO)のDavid Baszucki氏は、子どもの面倒を見るには多大な費用がかかることをFacebookは知るようになるかもしれないと述べる。Robloxはさまざまなコストを継続的に支払ってきた、とBaszucki氏は言う。その中には、ユーザーが同サイト上で何を話しているかを確認するモデレーターチームを24時間体制で稼働させるコストが含まれるという。そのチームはアカウントに対して段階的な警告を発し、その後、アカウントを停止できる。

 12歳以下のユーザーについては、投稿されるすべての画像が、子どもの目に触れる前に承認を経ている、とBaszucki氏は話す。1カ月につき250万人のユーザーと10億件のページビューを抱えるRobloxにとっても、それは十分に困難な作業だ。Facebookでその水準の保護を実現することは不可能ではないだろうか。

 Baszucki氏は、より若いユーザーにサービスを提供することについて、「トラフィックのコストが大幅に高くなる」と話す。ただしRobloxは、無料の製品提供に加えて、ゲーム内アイテムの販売を行うことで、ユーザーから直接収入を得ている。

 ソーシャルゲームにおいてFacebookの最大のパートナーであるZyngaは米国時間6月4日のニュースについてのコメントを控え、Zyngaはさまざまなソーシャルプラットフォーム上に構築されており、個人認証情報の扱い方についてはパートナーに従っていると述べるにとどまった。

 もしFacebookがこの問題を解決する方法を考え出すことができたら、親たちには喜ばれるだろう。筆者はある平均的な(と筆者が考えている)母親に、実現の可能性があるこの変更について話を聞いた。この母親は1年前に、「仲間からのプレッシャー」のために12歳の息子が年齢を偽ってFacebookアカウントを取得するのを助けた経験がある。彼女は、息子が同ネットワーク上で実際に何をしているのかもっと把握できれば「素晴らしい」と思う、と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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