Netflixは調子を取り戻し、(未だに拡大を続ける)同社の顧客ベースを満足させる方法を再び理解し始めたようだ。
これは大半のユーザーが明確には気づかないであろう変化で、それは好都合なことかもしれない。なぜなら、Netflixは「Open Connect」と呼ばれる独自のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)をローンチしたからだ。
これまで、Netflixは商用のコンテンツ配信ネットワークをとおして、同社の「Watch Instantly」サービス上のデジタルストリーミングコンテンツを配信してきた。独自のネットワークという武器を手にしたことで、Netflixは多額の経費節約(2011年が狂乱の1年だったため経費節約は必須となっている)とシームレスな方法でのオンライン視聴体験の向上の両方を実現する機会を得た。
実際のところ、この件で一番得をするのはインターネットサービスプロバイダー(ISP)かもしれない。Netflixでストリーミングされる大量のコンテンツによって既に圧迫されているであろうISPは、自社のネットワーク内にOpen Connectアプライアンスを導入するか、同じ情報についてNetflixと直接ピアリングするかを選べるようになる。どちらを選んでもコストは同じなので、これに関してはISPの自由が大きくなる。
Netflixのコンテンツ配信担当バイスプレジデントであるKen Florance氏は、Netflixの公式ブログで、これが別の主要オンライン動画サービスのYouTubeに立ち向かうための動きであることを説明した。
われわれは今回、用途の広い商用CDNに加えて、単一目的のNetflixコンテンツ配信ネットワークであるOpen ConnectからISPがNetflixの動画データを受信できるようにした。世界の主要インターネット動画プロバイダーであるYouTubeは、ずっと前から独自のCDNを所有していた。われわれの規模と成長を考えると、Netflixも独自のCDNを持つことは経済的に理にかなっている。われわれは今後数年間、商用CDNパートナーと協力していく予定だが、最終的にはNetflixのデータの大半がOpen Connectによって配信されるようになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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