写真共有アプリ開発Instagramの競合picplzが先週末、サービスを7月に終了し、保存されている全ての画像やデータを削除すると発表した。
picplzは米国時間6月1日、同社ウェブサイト上でサービス終了について発表した。メッセージ冒頭は「ユーザーの皆様にpicplzを提供することは光栄だったが、今後は他のプロジェクトに移行し、picplzを終了するという厳しい決断に至った」とつづられている。シアトルに本拠を置く同社はこれに続けて、米国時間6月3日に以下の電子メールをユーザーに発信している。
2012年7月3日、picplzはサービスを完全に終了し、全ての写真やデータを削除する。
それまでの間、ログインは可能で、写真フィードに表示される各写真の横のダウンロードボタンをクリックすれば、写真をダウンロードできる。
picplzをご愛顧くださったことに御礼を申し上げるとともに、サービス終了により生じるご不便についてお詫びしたい。
picplzは、携帯電話で写真を共有するアプリで、Facebook、Twitter、Flickrなど様々なソーシャルネットワークと連携している。FacebookがInstagramを10億ドルで買収することに合意したことで、この大規模買収劇に嫌気が差したユーザーがpicplzに流れる可能性があるとみられていた。
また、Instagramに出資しているベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzがpicplzにも出資したことをきっかけに、同ベンチャーキャピタルがInstagramへの投資で「大失敗した」と批判された。Ben Horowitz氏は4月、両社への出資で倫理への抵触が生じたことが、Instagramへの出資をやめて同社に諸権利を返還するとの決断につながったと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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