Intelは来週、第3世代「Core」プロセッサのデュアルコア版を搭載したウルトラブックの新製品群を披露する予定だ。同社が米国時間5月31日のブログ投稿で述べたところによると、現在、110種類以上の「Ivy Bridge」ウルトラブック設計の準備が進められているという。旧式の「Sandy Bridge」プロセッサを採用した現行機種が21種類であることを考えると、これは大幅な増加だ。その一方で、複数のサイトがIntelのプロトタイプノートPCで行ったテストに基づいて、この次期デュアルコアチップのより詳しい情報を掲載している。
Intelと同社の顧客は、来週台湾で開催されるCOMPUTEX 2012で、これらの新しいウルトラブックの多くを披露する予定だ(Sean Maloney氏は2011年の同イベントで、ウルトラブックという概念を初めて発表している)。これらのウルトラブックの大半は従来型の「クラムシェル」ノートPCになる見通しだが、「Windows 8」の発売が間近に迫っていることもあり、われわれはより革新的な設計も目にすることができるはずだ。Intelによると、約30機種にタッチスクリーンが搭載されており、そのうち10機種はノートPCとしても、タブレットとしても使用可能なコンバーチブル設計を採用しているという。
Intelはウルトラブックの仕様にいくつかの修正を加えたことも明かした。本体の厚さやバッテリ持続時間、起動時間といった特徴に関する主要な要件は、変わっていない。しかし、Intelは「高速転送」を実現するために、USB 3.0か「Thunderbolt」のいずれかの搭載を義務づけるようになった(現時点で、ThunderboltはAppleの「Mac」以外ではほとんど採用されていないが、Intelは先頃、Thunderboltを搭載した初めてのデスクトップマザーボードを出荷している)。応答性に関しても、いくつかの新しい要件があり、この性能はベンチマークテストを使って測定されているようだが、Intelはこれについて多くの詳細を提供していない。
4月に発売された最初のIvy Bridgeプロセッサは、すべてデスクトップや一部の大型ノートPC向けに設計されたハイエンドのクアッドコアプロセッサだった。新しいデュアルコアプロセッサは、ウルトラブックや比較的低価格のメインストリームノートPCを含む、より多くのノートPCに搭載される見通しだ。2種類のモバイル向けIvy Bridgeプロセッサは、次の2つのノートPCカテゴリに対応する。名前に「U」を含むチップはウルトラブック向けの低電圧パーツで、「M」を含むチップはメインストリームの機種向けだ。
低電圧モバイルIvy Bridgeプロセッサ(TDP 17W)
スタンダードモバイルIvy Bridgeプロセッサ(TDP 35W)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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