Intelは米国時間4月23日、22ナノメートル(nm)製造プロセスの「Ivy Bridge」プロセッサファミリの発表を行った。エネルギー効率に優れたIvy Bridgeは、同社がウルトラブックを普及させ、モバイル機器への足がかりを得るために重要な新プロセッサファミリだ。
Intelは同日、「第3世代の『Intel Core』プロセッサ」と称して、Ivy Bridgeベースのプロセッサ14機種の詳細を発表した。4月29日から販売開始となる。さしあたってはデスクトップ向けとなり、ウルトラブックやモバイル機器向けプロセッサは2012年後半に登場予定だ。
「当社エンジニアはわれわれの期待を超え、これまで当社が作った最高のプロセッサの2倍に当たるメディアとグラフィックス性能を実現した。これはすなわち、最新のオールインワンPCや、今後登場するウルトラブックにおいて、驚異的な新しいバーチャル体験が得られることを意味する」と、IntelのPC Client GroupゼネラルマネージャKirk Skaugen氏は声明で述べている。
Ivy Bridgeプロセッサは、22nmの「3-D Tri-Gate」シリコンプロセスで製造される。Intelによると、同社の3Dトランジスタは動作電圧が低く、リーク電流を抑えるため、電力効率が向上するという。
Ivy Bridgeプロセッサは、32nmの「Sandy Bridge」プロセッサと概ね同じ設計を用いているが、22nmプロセスに合わせて縮小されており、この手法を業界では「シュリンクイン」と呼ぶ。ただし、ダイ上ではチップの統合グラフィカルコンポーネントにより多くの面積が与えられている。これはビジュアル性能において、Ivy Bridgeが「OpenGL 3.1」「OpenCL 1.1」「Direct X11」の各APIに対応する「Intel HD Graphics 4000」をサポートしているためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」