ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(SDNA)は5月30日、アルバム自動作成アプリ「million moments」の提供を開始した。価格は無料で、Android Marketからダウンロードできる。iOS版も予定しているが、現在審査中だという。
million momentsは、手間なく写真を美しくレイアウトできるのが特長だ。手軽でキレイで見ていて楽しい、という使い方を想定したもので、高機能な編集機能は持たない。
取り込んだ写真は自動的に日付順に整理され、1ページあたり1枚から5枚の写真を自動的にデザインし、表示される。写真にはコメントを付けることができ、各ページには、写真の日付とコメントが表示可能だ。
各写真には、「ふせん」(タグ)を付けることができ、子どもの名前や「パーティ」「ダイアリー」といったシチュエーション別に分けることができる。ふせんは8枚まで登録でき、すべてを表示する「ALLアルバム」とあわせ、全9冊のアルバムを作成できる。アルバムは、本棚に飾るような雰囲気で並ぶ。
なお、レイアウトは、アルバムを開く度にランダムで変わるようになっている。お気に入りのレイアウトのアルバムは、現在のところ保存はできない。
アルバムを作成する際には、顔認識技術が用いられている。Android版のmillion momentsには、ソニーのデジタルカメラで採用されている独自の顔認識技術が搭載されており、元のサイズからトリミングされたレイアウトデザインでも気持ちよく写真が見られるよう、写真を解析して、自動で位置を調整できる。修正したいときは、タッチして位置を調整すれば、その調整した位置を覚えているという。なお、iOS版はiOS 5のみ、アップルの顔認識機能を搭載しているとしている。
なお、写真を取り込むには、スマートフォン内の写真またはFacebookにある写真をアプリに取り込むことができる。さらに、アプリのカメラ機能を使って撮影すると、その場でふせんやコメントをつけることができ、顔解析も自動で行われるという。日記として、アルバムに追加したい時などに便利な機能だ。お気に入りの1ページは、FacebookやTwitterに投稿できる。
今回のアプリは、無償で配布するほか、100カ国以上で展開していくという。これまでのSDNAにはない試みだ。プリントサービスや広告、クラウドサービス、電子書籍、カメラ、デジタルフォトフレームなど、あらゆる可能性が考えられると見る。無料で配布するこのアプリをプラットフォームとし、各社のアプリやサービスなど、他の事業者との連携も視野に入れていきたい考えだ。
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