米McAfeeは5月11日、画像共有SNS「Pinterest」を利用した企業のプロモーションを模倣する詐欺行為について、個人情報を危険にさらさないよう注意喚起を促した。
Pinterestは、オンラインで収集した画像をネット上のボードにピン(貼り付け)して他のユーザーと共有できるSNS。企業が割引商品や無償の商品クーポンを配布するなど、マーケティング基盤としても利用され、3月時点のユーザー数は1300万人と推定されるという。
McAfeeによると、Pinterestを利用し、企業のプロモーションを模倣したサイトでユーザーに画像をボードに貼り付けるよう促した後、アンケートサイトに誘導し、アンケートとは無関係のサービスへの登録を要求して、個人情報を引き出すなどの詐欺行為が確認されているという。危険なマルウェアをインストールされてしまう、悪質なサイトも存在すると説明している。
McAfeeでは被害に遭わないためとして、「あまりにうますぎる話を掲載するサイトには近づかない」「怪しげな画像は貼り付けないようにし、疑わしいピンは削除する」「セキュリティソフトを利用する」「プロモーションやアンケート調査のリンクをクリックする前に、接続先が正当なサイトであるか確認する」などを挙げている。
被害に遭った可能性がある場合は、「McAfee Security Scan Plus」からの無料スキャンを勧めている。Pinterestを含む、SNSアカウントが流出した可能性がある場合は、パスワードの変更、疑わしいメッセージやリンクの削除のほか、友人宛にスパムを送信していないか確認するよう、被害の拡散防止を呼びかけている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」