Appleは米国時間5月17日、ノースカロライナ州メイデンの同社データセンターを2012年中に再生可能エネルギーだけで稼働できるようにする予定だと述べた。
Appleによると、同社はメイデンに2つの太陽電池アレイを建設中で、それらを組み合わせると、年間8400万キロワット時を発電できるようになるという。Appleは、2012年中に完成予定のバイオガス燃料電池の設置にも取り組んでいる。
Appleによると、それらをすべて合わせれば、同社はデータセンターの稼働に必要な電力の60%をまかなうことができるようになり、残りの40%は「地元で得られる」再生可能エネルギーを利用するという。
メイデンにあるような施設が、Appleの拡大するクラウドサービスへの取り組みを支えている。同社は2011年6月、ストレージおよび同期サービスの「iCloud」を発表した。iCloudは、ユーザーのデータおよび情報の保存にデータセンターを利用する。データセンターは、「iPhone 4S」の音声アシスタント機能である「Siri」のサービスを提供する役割も果たしている。
Appleは2012年5月17日、同社の環境に関するウェブサイトの新セクションにこの計画についての情報を掲載した。Appleの最高財務責任者(CFO)であるPeter Oppenheimer氏はReutersとのインタビューで、建設中のソーラーファームは当初の発表の2倍の規模になる、と述べた。17日に明らかになった提案によると、データセンターから通りを挟んだ向かい側に建設中の同ファームは、ノースカロライナ州公益事業委員会の認可を得ているという。
メイデンの施設は、Appleが使用する施設の中で、再生可能エネルギーだけで稼働する最新のものになる、と同社は述べた。テキサス州オースティン、カリフォルニア州サクラメント、およびアイルランドのコークにある事業センター、そして、ドイツのミュンヘンにある施設も、その基準を既に満たしている。Appleによると、オレゴン州プラインビルに建設中のデータセンターも再生可能エネルギーだけで稼働する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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