Androidスマートフォンの大きな特徴の1つは、自由度が高いがゆえにハードのバリエーションが非常に豊富なことだ。それゆえ最近では、日本の携帯電話でおなじみ、「おサイフケータイ」ことFeliCaが搭載された機種も増えてきている。そのFeliCaを、おサイフ以外の機能にも活用しようというのが、このアプリだ。
FeliCaを搭載したAndroidスマートフォンの多くは、自分の端末を相手の端末にかざすことで、短いデータのやりとりができる「Push送信」という機能に対応している。このアプリはPush送信を用い、相手のスマートフォンに対して簡単に情報を送ることができるというものだ。
最も分かりやすい使い方が、電話番号やメールアドレスといった、プロフィール情報を相手に伝えるというものではないだろうか。電話帳から電話をかける、あるいはメールの送信を選ぶ際に「あげる」を選んでから、相手の端末のFeliCaマークがある所に、自分の端末をタッチする。これだけで、相手に電話番号やメールアドレスを伝えることができるのだ。
Webブラウザで表示しているWebサイトを、すぐ近くにいる友達に教えてあげる際にも、このアプリは役立つだろう。URLを長押して『ページを共有』を選択した後、『あげる』を選んでタッチすれば、それだけで相手にURLを伝えることができる。同様に、Googleマップで示した場所や、YouTubeで視聴している動画、Google Playで見つけたアプリなども、『あげる』を選択してから端末同士をタッチするだけで、目の前の相手と情報の共有が簡単にできるのだ。
このアプリの便利なポイントは2つある。1つはFeliCaを用いるので、目の前の相手と端末をタッチするだけで、素早く情報交換ができるということ。情報共有といえばメールやSNSなどインターネットを通じてするのが一般的だが、目の前の相手に電話番号を伝えるのにわざわざメールするのは面倒だ。だがこのアプリを使えば、双方がFeliCaに対応しているという条件はあるものの、タッチすれば一瞬で情報を送ることができる。
そしてもう1つのポイントは、情報を受信する相手にアプリをインストールさせる必要がないということ。FeliCa対応スマートフォンを持っている相手であれば、自分の端末をタッチさせるだけで誰にでも情報を送ることができるのだ。
自分のスマートフォンにFeliCa機能が搭載されていても、EdyやSuiCaを使っていないので宝の持ち腐れに感じている人も少なくないかもしれない。だがこのアプリを使えば、そんな人でもFeliCa機能を有効に活用できることだろう。
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