2011年にブルックリン橋で行われた抗議行動「ウォール街を占拠せよ」に関して、治安紊乱行為で告発されているTwitterユーザーのデータ引き渡しを求めるニューヨーク州裁判所からの命令に、Twitterが異議を申し立てている。
検察当局はTwitterに対し、Malcolm Harris氏のTwitterアカウント(@destructuremal)の、ユーザーの基本情報とそのツイートを引き渡すよう求めている。Twitterへの召喚令状を無効にするよう求めたHarris氏の申し立てがニューヨーク市刑事裁判所に却下されると、Twitterは米国時間5月7日、Harris氏の求めを支持する申し立てを提出した。
同裁判所は、召喚令状を無効とする申し立てを却下する中で、Harris氏はTwitterに送信したコンテンツの所有権を持っていないとしたが、Twitterは、逆の主張を行っている。Twitterの利用規約では、ユーザーはサイト上に、またはサイトを通じて「提出し、送りあるいは表示する一切のコンテンツに対する権利を保有しています」とされている。加えて、交信保存法(Stored Communications Act)は、ユーザーが自身のアカウント記録を提供するよう求められた場合に異議を申し立てることを許可している、とTwitterは述べている。
Twitterの法律顧問を務めるBen Lee氏は、次のように述べている。「(申し立ての)覚書で述べたように、Twitterの利用規約は、ユーザーが自身のコンテンツを『保有する』ことをはっきりと明言している。裁判所への申し立ては、ユーザーのこうした権利を擁護する当社の断固たる姿勢を再確認するものだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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