物言う株主であるDaniel Loeb氏が最高経営責任者(CEO)を務める投資会社Third Pointは米国時間5月4日、米Yahooに対してCEOのScott Thompson氏を米国時間5月7日までに解雇するよう求め、同社へのプレッシャーを強めた。
Thompson氏が履歴書に記載していたコンピュータサイエンスの学位を実際には持っていないことが5月3日に明らかになったのに乗じて、Yahoo株の5.8%を保有するThird Pointは改めてCEOの交代を要求している。この学歴詐称問題について最初に暴露したのはThird Pointだ。Thompson氏が取得した学位は会計学だけだった。同氏が1月にYahooのCEOに就任した際、同社はThompson氏が以前に最高技術責任者(CTO)を務めていたPayPalでの技術的才能を重視していた。
Third Pointは、Yahooの取締役会に宛てた書簡で次のように述べている。「Thompson氏と取締役会は過ちを犯すべきではない。これは大きな問題だ。他の企業では、これよりも小さな問題でCEOが辞めさせられている」
Third Pointはまた、Thompson氏がYahooで働く「多くが(でっち上げではない)本物のコンピュータサイエンスの学位を持った」エンジニアたちの信頼を失ったとも述べている。書簡には、「倫理規定違反を疑われた後も」Thompson氏と取締役のPatti Hart氏をYahooに留めることは、「経営幹部には異なる規定が適用される」というメッセージを従業員に発することになると書かれている。
この公開書簡では、Hart氏の履歴書に記載された学歴の「重大な誤り」についても問題視している。書簡の最も興味深い部分は、Yahooの取締役会が5月7日の正午までにThird Pointが求める対応を講じなければ、「これを根拠にさらなる措置を取る」と警告した箇所である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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