誰もが高速なインターネット回線を望んでいるはずだ。しかしAkamaiによる最新の調査報告書「State of the Internet Report」によると、韓国ではその望みが実現されているという。
ネットワークソリューションプロバイダーのAkamaiによると、韓国のインターネット接続速度は平均で約17.5Mbpsと、他国に大きく水を開けた状態だという。一方、米国における速度は平均で5.8Mbpsにすぎず、日本やルーマニア、スイスといった国々の後塵を拝している。
またAkamaiは、アジア太平洋圏の国々では高速な接続が提供されている例も多いと伝えている。実際、平均接続速度の世界都市別ランキング上位100都市には、日本から61都市もランクインしている。
Akamaiは「State of the Internet Report」を毎年公開している。2012年公開のこの報告書は、同社の世界的なネットワークを通じて収集された2011年第4四半期のデータに基づいたものである。同社のウェブサイトにある「Facts & Figures」(事実と数値)というページによると、世界のウェブトラフィックのうち15〜30%が同社のサービスを利用しており、同社は1日当たり2兆を超えるインターネット上のやり取りを担っているという。このため、インターネット全体について語ることはできないものの、取り扱っているデータの量が膨大であるため、同社の調査結果は信頼の置けるものだと言えるだろう。
接続速度の他に、Akamaiは第4四半期時点での236カ国の6億2800万を超える固有IPアドレスについての分析を行っている。その結果によると、IPアドレスの数は2011年の第3四半期に比べて2.1%の増加となっている。また、ウェブの浸透率は2010年の同四半期に比べて13%増となっている。
全体として見ると、高速な接続を享受している人は少数派である。実際のところ、Akamaiの調査によると、調査対象となった全回線のうち、5Mbps以上のものは27%に過ぎないという。また、モバイル回線の接続速度に目を向けると、163Kbpsから5Mbpsまでさまざまであり、大多数のモバイル接続速度は平均で1Mbpsとなっている。
Akamaiの調査でもう1つ重要な点を挙げると、ピーク時の平均接続速度は過去4年間で、アフリカにおいて55%増、南米においては238%増となっているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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