インターネット企業としては過去最大規模になると予測されているFacebookの新規株式公開(IPO)だが、米国時間5月17日または18日の取引開始に向けてロードショー(投資家向け説明会)が来週にも開催される可能性がでてきた。
「可能性」と書いているのは、FacebookのS-1申請書への米証券取引委員会(SEC)による承認が依然必要な中、最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏がこの数週間のうちに見せた、Facebookの財務に影響を与えるような大きな動きのおかげで手続きが遅れているからである。具体的には、Zuckerberg氏は、現金および株式合わせて10億ドルという規模のInstagram買収をまとめるとともに、MicrosoftがAOLから買収した特許の一部を買い取るために5億5000万ドルの支払いを決めている。
これらの動きにより、Facebookは、自社が所有する現金および現金同等物39億ドルのうち8億5000万ドルを支払うことになり、そのため、同社のS-1書類はSECで再審査を受けることになる。
これらにより、FacebookのIPO実施が6月に延期されるのではという憶測へとつながる結果となった。しかし、Morgan Stanleyを主幹事とするIPO引受幹事銀行らは、延期されないことを望んでいる。AllThingsDのKara Swisher氏は米国時間5月1日朝、延期はなく5月中旬に公開されると報じた。この日程は当初、4月とされていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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