「VOCALOID」は、ヤマハが開発した、歌詞とメロディーを入力するだけで歌声を合成する技術、およびそれを応用したアプリケーションソフトウェアのこと。パソコンだけで人間らしい歌声を作成することが可能となっている。
一躍脚光を浴びるようになったのが、「VOCALOID 2」を活用し、クリプトン・フューチャー・メディアからリリースされたキャラクター・ボーカル・シリーズの「初音ミク」。肉声に近いかわいらしい歌声にキャッチーなキャラクターで”電子の歌姫”は瞬く間にネット上を席巻。動画サイトには創作作品が次々に投稿され、さらなる評判を呼んだ。ニコニコ動画は、現在においても創作作品の主要な発表の場となっている。
キャラクター・ボーカル・シリーズはその後「鏡音リン・レン」、「巡音ルカ」がリリースされ、楽曲クリエイターのみならず、初音ミクそのものがメジャーデビューしチャートにランクインしたほか、日本のみならず海外でもライブコンサートが行われ、ファン層は世界に広がりつつある。そのほかの各社からもキャッチーなキャラクターを立てて「VOCALOID 2」や「VOCALOID 3」を活用したソフトがリリースされている。
ニコニコ超会議においては「超ボーカロイドエリア」というブースを設置。ボーカロイドの歴史や有名絵師の作品などが展示されたほか、「体験出来るVOCALOID」としてリアルタイムで演奏するキーボードなども参考出展された。
ブースでは関連企業も出展。グッズ等の展示販売のほか、ボーカロイドキャラクターのコスプレをしたコンパニオンも立てて華を添えていた。このほかブース内ステージにてライブやイベントなども行われた。
「超ボーカロイドエリア」ブース外でも、ボーカロイドに関連した出展が多数あり、人気の高さを伺わせた。会場内の併催イベントとして創作物の即売会「THE VOC@LOiD 超 M@STER20」、イベントステージでは”ボカロP”と呼ばれる楽曲クリエイターによるライブステージなどが行われたほか、SCEブースでは、セガから8月30日発売予定のPS Vita用リズムゲーム「NEXT HATSUNE MIKU Project DIVA(仮)」を初出展。そして「ニコニコ超パーティー」の4月29日開催分では、ボーカロイドキャラクター自らステージに立ち歌声を披露した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス