Facebookは、Microsoftが最近AOLから取得した特許ポートフォリオの一部を5億5000万ドルの現金で買い取る。FacebookとMicrosoftが米国時間4月23日に発表した。
これは、5月と報じられている株式公開を前に、訴訟の可能性を排除したいと考えるFacebookが、特許関連の争いに備えて力を蓄えるための取り組みの一環である。同社は現在、Yahooとの特許をめぐる大規模な訴訟を抱えており、3月には、「ソフトウェアおよびネットワーキング」技術に関するおよそ750件の特許を購入する契約をIBMとの間で締結している。
3月に入ってMicrosoftは、10億ドル以上を費やして約800件の特許をAOLから買い取ったが、それらの大半を今、Facebookに売却しようとしている。Facebookは、約650件のAOL特許および特許出願を買い取り、また、Microsoftが引き続き保有する予定である275件の特許および特許出願に対するライセンスも取得する予定である。
Microsoftのエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏は声明で、「Facebookとの4月23日の合意により、われわれは、AOL特許の落札による当社の目的を果たしつつ、その費用の半分以上を取り戻すことができる」と述べた。「AOL特許を落札したのは、AOLポートフォリオ全体に対する持続的なライセンスと、われわれの既存ポートフォリオを補完する一部の特許の保有権を取得するためであった」(Smith氏)
Smith氏はAllThingsDとのインタビューで、「すべての特許を保有することがわれわれにとって必要であると考えたことはなく、重要であるとさえも考えたことはなかった」と述べた。
Facebookの法務顧問であるTed Ullyot氏は、「これは、Facebookの利益を長期的に保護するために知的財産ポートフォリオを構築するという当社の継続的な取り組みにおける、さらなる重大なステップである」と述べた。
今回の動きによってFacebookは、他の企業が同社に対して特許をめぐる訴訟攻撃を仕掛けてきた場合に備えて、自社の防衛力を強化することもできる。Yahooは3月、同社の10件の特許を侵害しているとして、Facebookを提訴した。Facebookはその訴えを否定し、その後にYahooを逆提訴している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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