Google自身によるタブレットについての発言が待たれるなか、Googleの最高経営責任者(CEO)Larry Page氏と同社は、「Android」の強みがどこにあるか認識したようだ。それは、タブレット製品の中でも低価格帯に位置する部分である。
米国時間4月12日午後に開催されたGoogleの四半期決算発表における電話会議で、Page氏は投資家に対し、「Androidを搭載した一部の低価格タブレットが、完全なGoogle版Androidでなくとも、大きな成功を収めてきていることも確かだ」と認めた。最も分かりやすい例として、電子書籍として高い評価を集めているAmazonの「Kindle Fire」とBarnes & Nobleの「NOOK Tablet」が挙げられる。これらはいずれも、価格設定が199ドルからとなっている。
Page氏は、そここそがGoogleが注力しようとしている分野であることを強調した上で、単なるタブレットにとどまらず、Androidを中心としたエコシステムを構築することの重要性を主張した。
つまり、それは、アプリや「Google Play」プラットフォームに投資して、Androidをエンドユーザーにとってより統合的なエクスペリエンスにすることである。
Page氏はさらに次のように述べている。
わたしは、人々がもっと多くのデバイスを手に入れるようになると考えている。これらのデバイス上のすべてのサービスの間において、ある種の統合が起こっている。今現在、皆さんが手にしているどのデバイスも、どこか扱いが面倒なものという感じがする。それぞれのデバイスを個別に考えることは、さほど正しいあり方とはいえないと思う。
ユーザーの視点から見て、かなり統合されたエクスペリエンス、そして、素晴らしいエクスペリエンスが得られるようになり、これらのデバイスすべてを管理する必要はなくなるだろう。そのため、皆さんは、自分の周囲にあるこれらの画面すべてがシームレスに、そして、自分にとって便利に動作することを考えたくなるだろう。わたしは、タブレットを明らかに重要だと思っている。われわれには「Google TV」がある。大画面も、コンピュータも、スマートフォンも重要だ。これらすべてのデバイスが重要であり、うまく協調して動作するようになることを期待している。
Page氏は最後に、「必要なある種の統合」を推進するであろう「デバイスが1つも」存在していないことを理由に、Googleが関心を持つ必要があるのは、タブレットだけではないと繰り返し述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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