KDDI、沖縄セルラーは4月14日、iPhone 4S向けにMMSとビジュアルボイスメール(留守番電話)に対応するためのキャリアアップデートを公開した。
ビジュアルボイスメールを利用するには、「お留守番サービスEX」(月額315円)に加入する必要がある。なお、5月末までは無料。
auのEメール(@ezweb.ne.jp)は、これまでiPhone 4Sの「メール」アプリのみに対応していた。今回のアップデートにより、新たに「メッセージ」アプリでMMSとして利用できるようになった。メッセージアプリでは、SMSやiMessageと同じ吹き出し形式でEメールをやりとりできる。
ただし、メールアプリでのリアルタイム受信とMMSは併用できないので注意が必要だ。メールアプリの手動設定(リアルタイム受信非対応)とMMSは併用できる。なお、メールアプリからMMSに切り替える場合、すでに受信したメールを切り替えたアプリに移行することはできない。MMSからメールに切り替える場合も同様だ。また、メールアプリの容量は2000件(200Mバイト)なのに対し、メッセージは500件(12Mバイト)となっているなど、仕様に違いがある点も留意しておきたい。
なお、今回のアップデートに伴い、SMSで他の事業者端末と送受信する場合、絵文字が正しく表示されなくなる場合があるという。7月以降に改善する予定としている。
今回のアップデートに伴い、SMSの送受信方式が変更になった。従来はSMS送信料のほかに別途パケット通信料が発生していたが、パケット通信料が発生しなくなるほか、海外でSMSを利用する場合、データローミングをオンにせず利用できるようになる。
MMSおよびビジュアルボイスメールを利用するには、あらかじめアップデートを行う必要がある。最新ソフトウェアiOS 5.1以降の環境で、iPhone 4Sの「設定」をタップすると、アップデートを適用するかがポップアップで通知される。「設定」から[一般]-[情報]をタップし、アップデートすることも可能だ。
なお、海外(GSM/UMTSエリア)でSMSを送信(1通100円)を利用する場合、もう1つ設定が必要になる。まず、iPhone 4Sの「設定」から[電話]-[SIM PIN]でオフになっていることを確認。メイン画面に戻って「電話」からキーパッドで「**5005*7672*+85294981704#」を入力し、「発信」をタップする。なお、「+」キーの入力は「0」を長押しする。電源ボタンを長押しして一度電源を切り、再起動して設定内容を確認。電源オン後、アンテナ表示に「KDDI」と表示された状態でキーパットをタップし、「*#5005*7672#」を入力し、「発信」をタップする。「+85294981704」が表示されていることを確認したら完了だ。この設定は、海外でも行える。
KDDIと沖縄セルラーは3月29日、MMS、ビジュアルボイスメール、国際SMSについて、サービス開始時期を4月中旬以降に延期すると発表していた。1月にEメールでの絵文字送受信、3月にはiMessage、FaceTimeの対応などのアップデートを行ってきたが、今回のアップデートで一通りの機能がそろったことになる。
◇実際にアップデートしてみました
MMSとビジュアルボイスメールに対応--au版 iPhone 4Sのアップデートを試してみた
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス