「Mac OS X」を標的とする「Flashback」マルウェアは同OSへの攻撃としてはこれまでで最大規模のものの1つだ。Flashbackは米国時間4月6日のピーク時には、OS Xを搭載した約60万台のシステムに影響を及ぼした。同マルウェアの感染方法の進化とその問題の規模は懸念を抱かせるものだが、Macコミュニティーの関係者はそれに対処し、除去するための取り組みを既に開始している。これまでのところ、それらの取り組みによって、感染したシステムの台数はわずか5日間足らずで半分に減った。
セキュリティ企業のF-Secureはこの取り組みをさらに拡大し、Flashbackマルウェアの既知の変種によってもたらされた被害を検出および修復する新しいFlashback除去ツールを11日にリリースした。同ツールは、F-Secureのアンチウイルススキャナとは別個の無料のスタンドアロン「AppleScript」アプリケーションで、Flashbackの手動除去に関する現行の使用方法の中で説明されているものと同じプロセスを実行し、その結果が記録されたファイルをユーザーのデスクトップに保存する。新ツールがアンチウイルススキャナと異なる唯一の点は、Flashbackを即座に削除する代わりに、同マルウェアをシステムから抽出してZIPアーカイブとして保存することで、ユーザーがそれをセキュリティ企業に送信して分析を依頼できるオプションを用意していることだ。ユーザーがFlashbackの削除だけを望む場合は、それも可能である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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