ストックフォトGetty Imagesは4月11日、同社が提供するAPIプラットフォーム「Connect」に関する日本向けの説明会を実施した。
Connectは、同社が2月に発表したAPIプラットフォームだ。これを利用すれば、ユーザーは、自らが提供するウェブサイトやサービスから直接Getty Imagesの所有するストックフォトのメタデータを検索し、ストックフォトにアクセスできる。
1995年に創業したGetty Imagesは、世界25カ国にオフィスを持ち、100カ国150万社で写真をはじめ、動画や音楽などのコンテンツを提供している。そんな同社がConnectを提供した理由について、Getty Imagesビジネス開発担当シニアバイスプレジデントのCraig Peters氏は「メディアが、より多くのコンテンツを、より多くのプラットフォームに、より短い時間で出さなければならないようになってきた。そんなデジタル業界の変化に目をつけた」と説明する。
Getty Imagesのサイトにアクセスし、最適なストックフォトを検索して利用するというフローから、メタデータの検索から画像の取得、ライツマネジメントまでをAPIで提供することで、ユーザーにとって利便性の高いワークフローを実現してもらうことを狙う。
米国ではすでに広告やウェブサイト制作などのプラットフォーム、プリントオンデマンド、メディアなど約50社のパートナーが同APIを利用しているという。その1社であるXA.NET(2012年4月よりOptimalに社名を変更)では、Facebook向け広告配信プラットフォーム「optim.al」でConnectを利用している。optim.alはオーディエンスデータをもとにユーザーに親和性の高い広告を配信しているが、そのクリエイティブとして、Connect経由でGetty Imagesのストックフォトを利用している。
そのほかAOLグループの「Huffington Post」やスポーツニュースサイト「bleacherreport」などのメディアではCMS上で記事に関連する画像をGetty Imagesから取得する仕組みを構築しているという。
すでに日本でも複数のパートナーとの話し合いを持っているとのこと。ゲッティ イメージズ ジャパン代表取締役の島本久美子氏は「現在いろいろな会社と話をしているが、規模的には大きくない、新しいことをしている、ベンチャーやモバイルゲームの会社の反応がいい。また同時に広告代理店などとも話をしている」とした。
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