HTCの2012年第1四半期については、アナリストもHTC自身も思わしくない予想をしていたが、発表された同社決算の内容もその通りだった。
市場をAppleとサムスンに事実上押さえられているHTCは、第1四半期の売上高が678億新台湾ドル(23億米ドル)となり、前年同期比で約35%減少した。純利益は44億6400万新台湾ドル(1億5100万米ドル)で約70%の減少だった。
IDCが2月に発表した調査によると、HTCは2011年第4四半期に出荷台数が増加したものの、市場シェアは前年の8.5%から6.5%に低下し、スマートフォンベンダーのトップ5中の第5位だった。その後、comScoreが実施した2月までの3カ月の調査でも、全携帯電話メーカーの中でHTCの市場シェアは6.3%と、ここでも上位5社中の最下位だった。
Reutersによると、HTCは2012年に入ってすでに36%の売上高減少を予想し、第1四半期の業績悪化を見込んでいた。一方で同社は、これは従来の古い製品への需要が伸びていないためで「短期」的な問題だという見方を崩していない。
アナリストもHTCも、新しい「HTC One」シリーズが大きな力となって、2012年に業績は回復するとみている。2月のMobile World Congressで発表されたHTC Oneシリーズの3機種は、カメラやマルチメディア機能が強化され、これまでのモデルよりも高めの仕様であることが分かっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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