バルセロナ発--「Android 4.0」(開発コード名Ice Cream Sandwich)を搭載するクアッドコアのスマートフォンを探しているなら、「HTC One X」を候補に加えることになるだろう。Mobile World Congressで現地時間2月26日に発表されたOne Xは、「HTC One」製品群のフラッグシップデバイスだ。
One Xには(待望の)Android OS最新版Android 4.0が搭載され、「HTC Sense」インターフェースの強化版「Sense 4.0」が組み込まれる。ボタンがないサムスンの「Galaxy Nexus」とは違い、One Xではディスプレイ下部に「戻る」「ホーム」「アプリケーションを呼び出す」のタッチパネルボタンが3つ配置されている。
仕様はなかなか素晴らしく、4.7インチの大型Super LCD 2ディスプレイは1280x720ピクセルのHD解像度で、ゴリラガラスを備える。黒か白の2色が用意されたOne Xは、厚さ8.9mmでかなり大きいが、「HTC Titan」や「HTC Sensation XL」とほぼ同じサイズだ。
マルチメディアについては、One Xは8メガピクセルのカメラを搭載し、LEDフラッシュは5段階、オートフォーカスに加え1080p HD動画の録画と再生をサポートする。また、720p HD動画を撮影できる1.3メガピクセルのフロントカメラも備えている。「Beats Audio」に対応するほか、音楽アプリを自動的にまとめる音楽ハブ機能もある。
8メガピクセルのリアカメラは、CESで発表されAT&Tから発売される「Titan II」の16メガピクセルカメラの半分のピクセル数だが、新しいレンズ(f/2.0)、イメージセンサの改良、写真および動画を処理する専用イメージングチップにより最新の機能を備えることになったという。
心臓部は1.5GHzのクアッドコア「Nvidia Tegra 3」プロセッサで、4つのコアで駆動する初めてのスマートフォンの1つとなる。バッテリは1800mAhの容量がある。また、One XはBluetooth 4.0にも対応する。ユーザーが利用できるストレージは32Gバイトあるが、拡張可能なメモリスロットはない。その代わり、Microsoftの「Windows Phone」の場合と同様に、HTCはDropboxと提携してオンラインストレージ25Gバイトを提供する。
速度に関して言えば、われわれが手にしているロックなしのグローバル版はGSM High-Speed Packet Access(HSPA)+42に対応する。One Xを手に入れたいと思っている米国人は、AT&TがLTE対応One Xを提供すると聞いて喜ぶだろうが、Tegra 3がLTEに未対応のため、こちらのバージョンはクアッドコアにならない。その代わりに、デュアルコアの「Qualcomm Snapdragon S4」プロセッサが搭載される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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