HTCの第3四半期決算は、端末出荷台数の大幅な増加に牽引されて大きく躍進した。
台湾に拠点を置くHTCの同四半期の売上高は約1360億新台湾ドル(45億米ドル)で、前年同期比79%増となった。HTCの税引後利益は6億2400万ドルで、前年同期比68%増であった。
現地時間10月31日に決算を発表したHTCによると、同社の世界における端末出荷台数は1320万台で、前年同期比93%増であったという。
HTCの今回の好調な第3四半期決算の発表の前には、同社最大の競合企業であるAppleとサムスンも同様に、端末出荷台数の驚異的な増加を発表している。
サムスンは先週、同社のスマートフォン出荷台数が2010年第3四半期と比較して300%以上増加したと発表した。調査企業Strategy Analyticsによると、サムスンはこの増加に牽引されて、同四半期のスマートフォン市場の23.8%のシェアを獲得したという。同市場におけるAppleの「iPhone」のシェアは14.6%だった。
市場シェアは、全体像のほんの一部分にすぎない。2011年に入って調査企業Gartnerは、2010年の世界のスマートフォン出荷台数は2億9600万台を超えており、2011年には4億6800万台に増加すると同社は予測していると述べた。2015年には11億台のスマートフォンが販売されるとGartnerは予測している。
これだけ成長すれば、前出の3社に加えてその他のスマートフォンベンダーも、現在または今後どれだけの市場シェアを保持しているかにかかわらず、恩恵を受けることは間違いない。
HTCは今後の見通しとして、スマートフォン市場での好調が続き、利益が上げられると期待している。同社は、第4四半期の世界における同社の端末出荷台数は1200〜1300万台(それぞれ前年同期比31%と42%増)になる予定だと述べている。第4四半期の売上高は前年同期比20〜30%増になると同社は見込んでいる。
しかし、HTCは第4四半期、Appleの「iPhone 4S」などの競合製品の脅威に直面する可能性がある。iPhone 4Sは、2011年10月初旬に新しく発売され、米国内の通信事業者として新たにSprintが加わっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス