世の中にはテクノロジ好きな人間と、そうでない人間がいる。あなたがテクノロジ嫌いなのであれば、この業界には向いていないかもしれない。しかしテクノロジが大好きなのであれば、IT業界はあなたにとって理想の世界となるかもしれない。スイングアップグレード方式やベアメタルバックアップ、「Microsoft Exchange Server」のロールアウトといった言葉に胸が躍るのであれば、あなたはこの業界の一員であると言えるだろう。
筆者は「人付き合いがよくなければならない!」と述べているわけではない。しかし、エンドユーザーとのやり取りをストレスに感じ、あなたの髪の毛がごっそり抜けるようなことがあってはいけないということだけは言っておきたい。他人と何らかのやり取りを行ったり、他人の問題解決に手を貸すことが好きだというのであれば、あなたはIT業界に向いている可能性がある。この業界では実際、人とのやり取りが基本となる。ITの仕事というとサーバルームに閉じこもり、コードのデバッグを行ったり、ハードウェアの設定を行うというイメージがあるかもしれない。しかし実際には、毎日現場に出かけてエンドユーザーとやり取りすることになるのである。
この条件に当てはまるのであれば、あなたはIT業界を「大好きになる」に違いない。IT業界では、次から次へと問題に立ち向かうことになるためだ。問題が尽きることはない。実際、問題が問題を呼び、猿がバナナを求めて殺到してくるような状態となる。そしてあなたは、こういった問題から逃れることができないのだ。手持ちの問題を解決するや否や、新たな問題が目の前にいくつも現れるのである。
問題によっては絶対に解決できそうに見えず、あなたの根性が試されているかのように感じるものもある。あなたが簡単に音を上げる性格なのであれば、IT業界のことは忘れ去ってほしい。一方、解決できるまで粘り強く問題に取り組み続けることができるのであれば、IT業界はあなたのためにある場所だと言えるだろう。IT業界では実際、粘り強さを要求される状況が毎日のように繰り返される。粘り強さを発揮できないのであれば、本当の戦いが始まる前に、白旗を掲げてしまうことになるだろう。
筆者はどのような時でも、複数のディスプレイ上で3、4種類のプロジェクト画面を開いている。こういった状況で1日を過ごすと、本当にくたくたになる。あなたがタコのように手足を器用に使えるというのであれば、あなた、そしてガネーシャ(象の頭と4本の手を持ったインドの神)のようなあなたの腕はIT業界に向いていると言えるかもしれない。また、複数の作業を並行して行うことで頭脳が最大限に活性化されるというのであれば、あなたはIT業界で素晴らしい成果を生み出せる可能性がある。ただし、自分自身のペースを守る方法を身に付けておいてほしい。あまりにも多くの作業を並行して行うと、燃え尽き症候群に陥ってしまうためである。
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