Anonymous、中国のウェブサイトを多数改ざん

Emil Protalinski (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年04月06日 12時57分

 ハクティビスト(ハッカー活動家)集団のAnonymousが中国支部を開設した。Anonymous ChinaのTwitterアカウントが3月末に作成され、メンバーたちは早速活動を開始している。それも非常に精力的にだ。ほんの数日のうちに、膨大な数の中国政府ウェブサイト、企業ウェブサイト、それ以外の一般的なウェブサイトがハッキングされ、内容を改ざんされた。さらに、いくつかのサイトの管理者は、アカウントと電話番号、および電子メールアドレスを暴露された。Anonymous Chinaはハッキングしたサイト上で、「Great Firewall of China」を迂回する方法についてのアドバイスまで掲載している。

 Pastebinに投稿された長文の文書は、標的となったすべてのウェブサイトを列挙している。その文書には全部で327のウェブサイトが掲載されているが、同様にPastebinに投稿された最新のリストでは、その数が485に増えている。これらのウェブサイトの大半は運営を再開しているが、その多くは復旧後に再び改ざんの被害に遭っている。リストに含まれるすべてのウェブサイトがハッキングと改ざんの被害に遭ったわけではない。一部のサイトはほかのサイトより大きな悪意を持って扱われた。

 別のPastebin投稿では、Anonymous Chinaがこれらの攻撃を実行している理由が説明されている。そのメッセージは、英語版と中国語版の両方が掲載されている。英語版を以下に紹介する。

こんにちは。われわれはAnonymousだ。
中国政府は長年にわたって、自国民を不公平な法律と不健全なプロセスに服従させてきた。
中国の人民たちよ、あなたたちは皆、その政治体制の暴政に苦しんでいる。

正義のために戦え。自由のために戦え。民主主義のために戦え。

中国時間4月4日の改ざんと情報漏洩は、中国の体制に対するわれわれの反感を行動に移したものだ。今の状況は終わらせなければならない。われわれがあなたたちに唯一求めているのは、抗議せよ、自分たちで反乱を起こせ、常に望んでいた自由な人間になれ、ということだけだ。そこでわれわれは、あなたたちは抗議し、その抗議によって自ら反乱を起こすべきだということを伝えるために、このメッセージを書いている。ハッキングやプログラミング、設計、そのほかの「コンピュータに関すること」のスキルを持っている人は、われわれのIRC(http://2.webchat.anonops.com/ channel: #GlobalRevolution)にアクセスしてほしい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]