Amazonはアプリストアの可能性を広げているのかもしれない。
Amazon.comは現在、利用者がモバイルアプリケーションを通じて追加のサービスや機能の代金を支払うことを可能にするサービスの試験提供を行っている。こうしたサービスは、「アプリ内課金」と呼ばれる新興のビジネスだ。
このサービスは現在、フィットネスのプログラムを販売するSkimbleによってテストされている。Bloombergによると、Skimbleは約1カ月間このパイロットプログラムに参加しているという。
こうした動きにより、Amazonはモバイルの世界でAppleおよびGoogleと一層直接的に競合する可能性がある。Amazonはすでに、GoogleのOS「Android」向けに、競合するアプリストアを提供している(Appleの「App Store」は、社外のベンダーにアプリ内課金を許可していない)。この機能はまた、Amazonのタブレット「Kindle Fire」の有用性と販売を拡大させる可能性がある。Kindle Fireは、Amazonが大幅にカスタマイズしたAndroidを実行している。
米CNETはAmazonの関係者にコメントを求めたが、今のところ得られていない。
アプリ内課金は、モバイルビジネスにおいて、小さいながらも急成長している1部門だ。多くのアプリは、最初は無料で提供されるが、アプリ内で購入できるバーチャルグッズ、追加機能、登録サービスなどを提供する。こうしたアプリの手法は、フリーミアム(フリーとプレミアムを合わせた造語)として知られるビジネスモデルの一例だ。
アプリの売り上げに占める手数料と同様に、アプリ内課金からの売り上げもAmazonが30%を取る計画だと、SkimbleはBloombergに語っている。Skimbleはまた、試験運用は今なお初期段階だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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