韓国のLGディスプレイは、「世界初」となるプラスチック製電子ペーパーディスプレイ(EPD)の量産を開始したことを発表した。これにより、折り曲げ可能なディスプレイを搭載した電子書籍リーダーの実現に向けてさらなる一歩が踏み出された。
ディスプレイのサイズは対角6インチ、解像度は1024x768ピクセル。同社によると、画面の中央部で40度まで折り曲げることができ、現在のガラス製EPDに比べて約1/3薄く、重さは半分となっているため、現在市販されている電子書籍リーダーよりもさらに持ち運びやすい製品を製造できるようになるという。
LGディスプレイはまた、プラスチック製EPDの利点として耐久性も挙げている。同社はこのディスプレイに対して、5フィート(約1.5メートル)の高さからの落下試験や、小さなウレタン製ハンマーを用いた衝撃試験といった過酷な耐久テストを繰り返しても損傷を受けなかったと報告している。これで電子書籍リーダーを保護カバーに入れずにそのままバッグに放り込んだとしても、ディスプレイに傷が付くという心配をせずに済むようになるはずだ。
同社はこのプラスチック製EPDを搭載した製品が、早ければ5月にもヨーロッパ市場で登場するだろうと述べている。現在のところ同社は、電子書籍リーダー向けのEPDに注力しているものの、将来的には他の製品にこのテクノロジを組み込むことも考えているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス