女性が1人で出張するという場合、身の安全に対して特に注意を払う必要がある。そこで本記事では、女性独りでの出張を安全なものにするための実践的なティップスを紹介する。
出張する人たちの約半数は女性である。旅行業界も女性のニーズを取り込むようになってきているものの、女性の1人旅は、男性のそれに比べるとずっと危険性が高くなる。以下に紹介するティップスは、女性が被害者となるような事態を避けるうえで役に立つはずだ。なお、これらのティップスは、海外に出張する女性にとっても役立つものとなっているものの、海外出張では気を付けておくべきことがさらに多くあり、そういった状況ならではの問題については本記事では扱っていない。
個人名義のクレジットカードや銀行カードは、どうしても必要なものだけを選択し、それ以外は自宅に置いておくようにしよう。また、持って行くカードは肌身離さぬようにしておこう。こういったカードはズボンのポケットや、靴の中、靴下の中、あるいはブラジャーの中に入れておき、決して財布の中には入れておかないように。マネーベルトを勧める専門家もいるが、取り扱いが煩わしいうえ、強盗に遭った際には文字通りすべてを失ってしまうことになる。このため、現金やカード類は、手の届きにくい場所に分散して隠したうえで身に着けておくようにするのがよいだろう。
ただし、日常のちょっとした買い物に使う現金は、取り出しやすいところに入れておく必要がある。売店でホットドックを買うために、靴下の中から札束を引っ張り出したりするのは考えものだ。また、大金を持ち歩くのも避けた方がよいだろう。
独りでの出張だということは誰にも言わないようにしよう。必要であれば嘘をつくのもいいだろう--社会的にも問題はなく、あなたの母親も仕方のないことだと思ってくれるはずだ。例えば、誰か見知らぬ人に「アトランタは初めてですか?」と尋ねられた場合には、「いいえ、同僚もわたしもよく来ています。2人ともアトランタは大好きなんですよ!」と答えればよい。こういった質問には他意がないことも多いとはいえ、あえて弱みをさらす必要などないはずだ。
出張に出かける前に計画を練っておき、ホテルを出る前に目的地までの行き方を確認しておくようにしよう。人目のある場所では、たとえレンタカーの中であっても、地図を引っ張り出して見るような真似はしない方がよいだろう。また、道順を記した地図をホテルの部屋やレンタカー内に放置してはいけない。さらに、GPSアプリケーションを使うようにし、地図を見るのは最後の手段と考えておくのがよいだろう。
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