FAQ:米空港の全身透視スキャンとボディチェック--旅行前に疑問を整理

文:Declan McCullagh(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年12月01日 07時30分

 米運輸保安局(TSA)の新しいセキュリティ手順には、全身スキャナとTSAが遠回しに「強化された」ボディチェックと呼ぶ検査が含まれている。この手順は、TSAが米連邦政府の中でも特に非難を浴びている機関であるとの評判を固めるものとなった。

 TSAはこの数週間、10年近く前に同局の設立に満場一致で賛成票を投じた一部の政治家から非難されている。TSAの検査官はSaturday Night Liveの出演者から嘲笑され、グラミー賞を受賞したミュージシャンのSteve Vausからの中でからかわれたほか、アニメ動画でパロディーのネタにされた。

 では、新しい規則自体はどのようなものなのだろうか。特に、普段あまり飛行機には乗らないが、休暇中に米国旅行に行こうと地元の空港に向かう準備をしている読者に説明するために、以下のFAQリストを作成した。

この成人男性の画像は、Rapiscanの後方散乱X線スキャナ「Secure 1000」を使って撮影された。 この成人男性の画像は、Rapiscanの後方散乱X線スキャナ「Secure 1000」を使って撮影された。
提供:John Wild (johnwild.info)

--休暇期間中に飛行機を利用しようと考えているが、どのようなことを予期しておけばよいのか。

 それは利用する空港によって異なる。全身スキャナはすべての空港に設置されているわけではない。しかし、TSAを支持する米連邦法の制定によって、同局はこれまでに約400台の全身スキャナを購入し、米国内の約70の空港に設置している。とはいえ、セキュリティチェックポイントは合計で約2100あるため、80%のセキュリティチェックポイントには全身スキャナがない計算になる(これは全身スキャナがないチェックポイントの割合であり、乗客の80%が全身スキャナによる検査を受けないという意味ではない)。

 ほかにも注意すべきことがある。米CNETが聞いた話では、既に全身スキャナを導入しているワシントンダレス空港やサンディエゴ空港でさえ、常に全身スキャナを使っているわけではないという。特に乗客数の多いときには、TSAは空港監督者が全身スキャナの代わりに金属探知機を使うことを認めているようだ。TSAは詳細について語ることを避けるのが普通で、同局の手順は「予測ができないように設計」されていると話すに留めている。

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