東京工芸大学は3月29日「ナチュラルユーザーインターフェース(NUI)に関する調査」の結果を発表した。調査によると、今後最も実現を期待するインターフェースは「音声対話」であったという。
NUIは、タッチパネルやジェスチャ認識、音声対話システムなど人間の五感や人間が自然に行う動作による操作方法。回答者に対し、それぞれのNUIを説明した上で調査している。
全回答者に、カメラや音楽プレイヤーなど、タッチパネル搭載製品の所有を聞くと、8割強の家庭で何らかのタッチパネル搭載製品を所有していることが分かった。10代ではゲーム機が70.4%とトップであるのに対し、子どもがいる家庭ではカーナビの58.0%がトップとなっており、日常生活で使用頻度の高い機器のタッチパネル利用が多いことが伺える。
全回答者に、今後最も実現して欲しいと感じるコンピュータの操作方法を質問すると、「音声対話システム」が最も高く、33.6%。次いで「触れる3D映像で操作」が21.7%、脳波を読み取ることでコンピュータを操作する「ブレイン・マシン・インターフェース」が15.9%であった。音声対話システムの採用を期待する製品の複数回答では、「テレビ・レコーダー」が53.8%、「カーナビ」が52.0%と、それぞれ5割超の回答となっている。
男女別にみると、単純な音声による操作ではなく、自然な対話形式で端末を操作する音声対話システムについては、特に女性からの期待が高く、40.4%でトップであった。男性のトップは、MR(複合現実感)とジェスチャ認識の技術を組み合わせ「触れる3D映像で操作」の26.8%であった。
調査は2月15~22日に全国の15~49歳の男女1000人を対象に、携帯電話でのネットリサーチで実施した。ネットエイジアが協力した。
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