スマホでのネットバンキング、男性20~40代と女性20代で25%が利用意向

 NTTアドは3月28日、ネットでの金融サービス利用に関する意識と利用実態の把握を目的とする調査の結果を発表した。調査によると、端末別のネット利用率は、PCが98.7%、スマートフォンを除いた携帯電話が60%、スマートフォンが25.2%、タブレットが7.9%となっている。

 男女世代別で比較すると、男性20~30代と女性20代のスマートフォンからの利用が4割以上となり、全体と比較して高い傾向にある。PCからの利用率とモバイル端末(携帯電話+スマートフォン+タブレット)からの利用率を比較すると、男性20~40代と女性10~20代で、モバイル端末からの利用率が高く、これらを積極的に併用していることがわかった。

 ネットバンキングやネットトレード、クレジットカード取引について、端末ごとの利用率と利用意向率を比較すると、いずれのサービスでもPCからのスコアが最も高かった。

 各端末ごとの利用意向率と利用率のポイント差が大きいものを、利用拡大が期待されるサービスととらえると、スマートフォンからのネットバンキングのスコアが最も高く(10.4ポイント)、タブレットからのネットバンキング(7.9ポイント)、スマートフォンからのクレジットカード取引(7.2ポイント)が上位に挙がった。

 利用拡大が期待される、これら3つのサービスについて、利用意向者を男女世代別で比較すると、いずれも男性20~40代と女性20代の利用意向が全体と比較して高い傾向にあった。特にスマートフォンからのネットバンキングは利用意向が25%前後となった。

 金融ネットサービスの良い点について、全体で「曜日、時間に関係なく利用できる」が83.6%、「店舗やATM、営業所に行かなくていい」が77.2%で上位に挙がった。逆に心配に思う点は「情報漏えい」が80.8%で1位となった。

 良い点と心配な点では、PCとスマートフォンの併用者とPCのみの利用者を比較してポイント差が大きいものをみると、良い点では「携帯電話(スマートフォン含む)での使い勝手がよい」8.6ポイント、「ネット限定の優遇がある」5.1ポイント、「ネットショッピング等決済に使いやすい」4.9ポイント、「簡単に利用できる」4.7ポイントで併用者のスコアが高い。心配な点では「情報漏えい」5.6ポイント、「フィッシング詐欺」4.0ポイントでPCのみの利用者のスコアが高いという結果となった。

 スマートフォン利用者にとって、スマートフォンならではの操作性と、優遇や決済などのサービスの利便性が大きな魅力となっており、セキュリティをデメリットに感じる人はPCのみの利用者と比較して少ないようだとしている。

 金融ネットサービスは現在、PCからの利用が主流だが、今後は男性20~40代と女性20代を中心とするスマートフォンやタブレットからの利用拡大が見込まれる。情報セキュリティ対策をはじめとして、個人情報が多い金融サービスをだれもが安心して利用できる環境作りが今後の利用拡大のカギになると分析している。

 調査は、3月2~7日に全国の15~69歳男女1万500人を対象にネット調査で実施。回収データは都道府県別人口構成比に合わせて重み付けして集計されている(ウエイトバック集計)。

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