米商務省の電気通信情報局(NTIA)は、無線ブロードバンドサービス事業者により多くの無線周波数帯を開放する方向に大きな一歩を踏み出した。
NTIAは米国時間3月27日、政府が使用している95MHz幅の無線周波数帯を商業利用に転用できると判断したと発表した。周波数帯の開放の方法や時期、費用についての詳細は、今なお調整を進めている段階だ。それでもNTIAは、中間報告で開放は可能であることが示されたと述べた。
95MHz幅の無線周波数帯(1755MHz~1850MHz)の追加開放は、Barack Obama大統領が掲げる目標の達成に向けた大きな一歩となる。Obama大統領は、無線ブロードバンドサービスが利用できる無線周波数帯を2020年までに倍増することを目指している。
NTIAの局長兼電気通信情報担当次官補、Lawrence E. Strickling氏は声明の中で次のように述べている。「本日の報告は、優良な周波数帯を商用無線ブロードバンドに転用する道筋を示し、投資と革新を促す一方で米国の経済競争力を高めるというObama政権の目標を支持する内容となっている」
NTIAが評価した周波数帯には、無線通信業界が大いに関心を寄せている。AT&TやVerizon Wirelessなどの無線通信事業者は、無線データサービスに対する需要が増加し、容量不足を招いていると訴えている。そして、政府が競売で無線通信事業者に売却する新たな無線周波数帯を見つけられない場合、既存のネットワーク上で将来の消費者にサービスを提供する余裕がなくなってしまうだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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