米国政府にとってきわめて重要な無線周波数帯の入札が米国時間3月18日に終了した。261回に及ぶラウンドで入札額は約196億ドルに達した。
現在アナログテレビ放送で使用されている700MHz帯は、米連邦通信委員会(FCC)によって1月にオークションにかけられた。700MHz帯はジタル放送への完全移行に伴い2009年2月までに開放される予定となっている。
この周波数帯の一部ブロックは、GoogleやVerizonなどといった入札希望者にとって魅力的だった。これは、残り少ない好条件な周波数帯の1つというだけでなく、この周波数帯は到達距離が長く、壁を透過するという特性にもある。こうした特性は、堅牢で手頃な無線ブロードバンドサービスに理想的だという意見もある。
FCCは、Googleや消費者団体からの要請に応じて、この周波数帯の約3分の1は「オープンアクセス」を原則として運用しなければならないとしている。つまり、どのような携帯機器やアプリケーションでも消費者が自由に使えるようにしなければならない。
また、公的安全機関との全国ネットワークの構築に使用されることが意図されていた別の周波数帯ブロックは、FCCが設定した最低価格に達しなかったという。この計画の支持者にとって大打撃となるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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