ソニーは3月23日、液晶テレビ「BRAVIA」シリーズに、170種類のネットワークサービスに対応した「HX850/HX750/EX550/EX540」シリーズを追加した。
ソニーマーケティングホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部統括部長の本多健二氏は「大きな画面できれいなものを見るというテレビの原点に戻って開発した。2012年のBRAVIAは『高画質』『ネットワークサービス』の2つが商品戦略の軸」と開発コンセプトを話した。
高画質では、「スマート高画質3大テクノロジー」を搭載したHX850を投入。通常のハイビジョン映像に加え、SD映像、3D映像、ネット動画といったコンテンツまで高画質化する独自の超解像エンジン「X-Reality PRO」、1秒間に240コマの映像を再生する「4倍速駆動パネル」、コーニングの「Gorilla Glass」を採用した「オプティコントラストパネル」の3つの技術を搭載する。
全機種で対応するネットワークサービスでは、約170種類のサービスを用意。従来のYouTubeやVideo Unlimitedなどの動画、音楽サービス、Skype、Twitterなどのコミュニケーションサービスに加え、ショッピングジャンルに力点を置いた。イオンが取り扱う人気のギフトカタログとお取り寄せグルメ商品が閲覧できる「おくってイオン」や近畿日本ツーリストの温泉・観光地情報を閲覧し、宿泊予約ができる「全国温泉・観光地マップ&宿泊・ツアー情報」をラインアップする。
また情報検索・管理サービスでは、食事内容を記録することで、カロリーや食事バランス情報が表示され、栄養士によるダイエットアドバイスやおすすめレシピも入手できる「あすけんダイエット」を新たにリリースしている。
豊富なネットサービスを使いこなすためネットワークサービスが一覧できる「Sony Entertainment Network」(SEN)ポータル画面も用意。リモコンにSEN専用ボタンを設け、ワンアクションでネットサービスが利用できる環境を整えた。
HX850シリーズは、55、46、40V型の3機種を用意。3D映像に対応したほか、無線LANを内蔵。地上、BS、110度CSデジタルチューナは2基搭載し、USB HDDへの裏番組録画も可能だ。バックライトにはエッジ型LEDを採用。部分駆動にも対応する。発売は5月25日。
HX750シリーズは、55、46、40、32V型をそろえる。3D映像対応、無線LAN内蔵など、機能面はHX850シリーズとほぼ同様。スマート高画質3大テクノロジーには対応していないが、画質回路「X-Reality」を備える。発売は55V型モデルが4月20日。それ以外は5月25日になる。
EX550シリーズは32V型、EX540シリーズは26、22V型をラインアップする。USB HDD接続による録画はできるが、搭載チューナは地上、BS、110度CSチューナ1基のみ。裏番組録画には対応していない。高画質回路X-Realityを搭載し、バックライトにはエッジ型LEDを搭載。EX540シリーズのみ、ブラックとホワイトの2色を用意する。発売は4月20日。
合わせて、充電式の3Dメガネ「TDG-BR750」も発表した。重さは34g。従来製品の重さ59gから大幅に軽量化された。付属のUSBケーブルで充電でき、5分のクイック充電で約3時間、40分のフル充電で約15時間の使用ができる。発売は5月25日。店頭想定価格は8000円前後になる。
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