米Yahooは、ヘッジファンドであるThird Pointとの間で予想されている委任状争奪戦を前に取締役会を支持者で固めるため、意見の異なる株主を食い止める新しい計画を練っていると伝えられている。
Yahoo経営陣は2月に11人の取締役のうち5人が再選を目指さないと発表したことで生じた空席を埋めるため、さらに3人の取締役を探しているとAllThingsDが伝えている。Yahooは、すでに、元Roviの最高経営責任者(CEO)であり特許訴訟に熱心なAlfred Amoroso氏と元eBay幹部であるMaynard Webb氏という2人の取締役を指名している。
しかし、Third Pointは2月、同ヘッジファンドのCEOであるDaniel Loeb氏、元NBC UniversalのCEOであるJeff Zucker氏、元MTV Networks社長のMichael Wolf氏を含む別の候補者を4人挙げている。Loeb氏は、米国時間3月21日に提出した新しい予備委任状の中で、新しい取締役を含むYahooの経営陣を再び批判し、意見の異なる候補者を支持するよう株主に求めている。
AllThingsDのKara Swisher氏は、Yahooのヘッドハンターが元News Corp.幹部のPeter Chernin氏とTony Vinciquerra氏、元MTVのCEOであるJudy McGrath氏と交渉を始めたと報じている。
Yahooにとっては不運なことに、この取り組みは現在のところうまくいっていない。Swisher氏の情報提供者は、Chernin氏とVinciquerra氏のどちらも、渦中に身をさらしたいとは思っていないと述べている。McGrath氏がかつての部下であるWolf氏との間の株主投票への挑戦に興味を持っているかどうかは、何も述べられていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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