ベクター、流出可能性の個人情報は2008年2月以降の利用者

別井貴志 (編集部)2012年03月23日 10時09分

 ベクターは3月23日、不正アクセスによるクレジットカード情報を含む最大26万1161件の個人情報が流出した可能性があることについて、追加の情報を発表した。不正アクセスの痕跡があった個人情報を保存していたサーバには、2008年2月以降に「ベクターでソフトウェアを購入された人」、「PC向けオンラインゲームで課金サービスを利用した人」のうち、一部の人の個人情報の一部が蓄積されていたという。

 また、3月22日には(1)判明している不正アクセスの経路を封鎖した、(2)個人情報を蓄積していたサーバに個人情報を保存しないようにした、(3)不正アクセスされた可能性のあるサーバからすべての個人情報を削除した、という対応をとったが、3月23日にはより詳細に調査するため、今回の不正アクセスに関連するサービスでのクレジットカードによる決済を一時停止することにした。なお、再開時期は未定だ。今回の不正アクセスによる個人情報流出に関する情報は、サイトで逐次報告していくとしている。

 ジャスダックでのベクターの株価は、「1株以上保有する株主に対してベクターのPC向けオンラインゲームのチケット1万円分を贈呈する」という株主優待制度の変更を手がかりに、3月22日の終値は前日比850円高(2.2%高)の4万200円と一段高となっていた。今回の個人情報流出の可能性を受けた3月23日の株価は、前日比1700円安(4.2%安)の3万8500円と急落して開始している。

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