Facebookは3月16日、マーケティングカンファレンス「fMC Tokyo」を開催した。このイベントは米国時間2月29日にニューヨークで開催された「fMC」の東京版。米国で発表されたマーケティング向け機能が改めてアナウンスされたほか、日本での展開などが語られた。
すでにfMCでも発表されているが、FacebookではFacebookページのデザインを一新。2011年にユーザーぺージ向けに発表されたタイムラインと同様のインターフェースを採用した(3月30日に強制的に変更される)。また、「Facebookプレミアム」と「リーチジェネレーター」と呼ぶ有料機能を提供。ログアウト画面やモバイルのニュースフィードなどにもFacebookページの記事や広告を表示できるようにしている。Facebookではこれらの組み合わせにより、CTR(クリック率)が5倍から10倍まで拡大するインパクトがあると説明する。これらは今後、日本でも提供される予定だ。
キーノートセッションに登壇したFacebook アジアパシフィック担当副社長のEric Johnson氏は、さまざまなユーザーの利用ケースから、Facebookがグローバルにつながり、シェアされるプラットフォームであるだけでなく、ユーザー自身が気になる人とつながれる。またさまざまな人たちが1つのテーマについて話すことができる。さらに人対人だけでなく、人対ブランドといったつながりを持つ存在であると改めて説明する。
また、「人は友達と話して意思決定している。いろいろな情報を、自分の信頼しているアドバイザに意見を求めている」と、Facebook上でのマーケティングの重要性について語る。その一方で、「我々の旅はまだ1%しか終わっていない」とし、技術面でもデザイン面でも、今後まだまだすべきことは多いとし、ユーザーの参加、そしてコンテンツの発信を呼びかけた。
同社の広告のシステムを統括するエンジニアリングディレクターのMark Rabkin氏は、年齢や性別、居住地といった属性を元にターゲティングできるFacebookの広告について、初期設計から4年間にわたって携わってきた人物。
同氏は「マスメディアは一方的なものから双方向なものになってきた。今までの広告はいわば『ボーリング』。大きなメッセージを投げてたくさんのピンを倒せばいいというもの。Facebookの広告はピンボール。メッセージが小さくても中身が詰まっている。それがどんどんバウンドして、ソーシャルで広がっていく」とその価値をアピールした。
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